こんばんは☆
みえリハOTのブログ 火曜日担当の maki です
10月も後半になり、寒くなってきましたね。
ホットカーペットの上で毛布にくるまっている私です
冬は乾燥しますので、肌荒れにはくれぐれもご注意を
さて、みなさんは 「 ながら作業 」 が得意ですか??
要領の良さをウリにしている私は、常に何かをしながら次にすることの計画を立てて生活しています。
そうです!! Working Memory のフル活用です。
Working Memory とは、 「 種々の認知活動を遂行するために、一時的に必要になる記憶 」 のことであり、1974年にBaddeleyとHitchによって提唱されました。
このようにブログを書いている最中も、私の頭の中ではWorking memoryがフル活用されていて、上の方で書いた内容と、これから書こうとしている内容を一時的に脳の中に保存し、うまく組み合わせながら文章を書きます。
Working Memoryは、容量に制限があり、その容量は加齢の変化を受けやすいと言われています。
この図は、2000年にBaddeleyによって提唱されたWorking Memoryのモデルです。
音韻ループ : 会話や文章理解などの言語的な情報処理に関わる機構
視空間スケッチパッド : 言語化できない、視覚イメージに関わる機構
エピソードバッファ : 長期記憶から取り出した情報やそれに関連した他の内的な情報を一時的に保存する仕組み
中央実行系 : 各プロセスに必要な容量を調節して割り当て、入力刺激対象に選択的な注意を向ける調節機構。つまりWorking Memoryをコントロールしている中枢。
Working Memoryは、それ全体として容量が決まっているため、音韻ループに使用する容量が大きいと、視空間スケッチパッドやエピソードバッファに使用できる容量は小さくなります。
たとえば、車の運転を想像してみてください。
助手席の人と会話をしながら、あるいは音楽やラジオを聴きながら運転することがあるかと思います。
平坦な道であれば人と会話をしながらでも、音楽を聴きながらでも運転することができます。
しかし、都会の混み合った道路など運転が難しい場面になると、人と会話をする余裕がなくなった!なんて経験はありませんか??
前方を注意するという視空間スケッチパッドに使用する容量が大きくて、音韻ループにかける容量が小さくなってしまった状態ですね。
運転中に携帯電話の使用が禁止されているのはこの要因だと思います。
さて、リハビリテーションで考えましょう!!
たとえば、脳卒中や骨折などにより歩行訓練中、まだまだ歩行が不安定であれば、それだけ歩行に費やす容量が必要になります。
その時に、
会話をする余裕があるか??
周りに気を配る余裕があるか??
そのように考えると、
歩行に集中するよう促すか、
あえて会話をしてみてWorking Memoryを活用させてみるか。
歩行訓練の幅も広がりそうですね
最後までお読みいただき、ありがとうございました
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