弾性ストッキングの選び方
前回の続きで、弾性ストッキングを選ぶうえで3つ大事なポイントです![]()
- 圧迫圧をきめる(10-15mmhg, 20mmhg, 30mmhg, 40+ mmhgなど)
- 編み方のちがい (平編みか丸編みか)
- 既製品にするかオーダーメイドにするか
まず圧迫圧
これはむくみの度合いを見て決めます。バンデージ療法を行う中でリバウンド(巻いていないときにどれだけむくみが再発するか)の有り無し、頻度、度合いをみて、リバウンドが頻繁におこるような方には圧を高めに設定します。また皮膚が固くなってる方も圧を高めにします。基本的には
手や腕の上肢: 軽度のリンパ浮腫=10-15mmhg, それ以上=20-30mmhg
足や太もも、おしりあたり: 軽度のリンパ浮腫=15-20mmhg, 中度のリンパ浮腫=20-30mmhg, むくみとリバウンドが激しいかた=30-40mmhg
編み方の違い
これはとても重要です。リンパ浮腫の専門セラピストとして弾性ストッキングを進める場合、患者様にまずお伝えする重要事項があります!
丸編み
弾性ストッキングには丸編みと平編みがあり、もし丸編みを選ばれた方は決して寝る時に履いてはいけません
履いたまま寝るのは絶対NGですー
なぜなら血管を締め付けてしまう恐れがあるからです。特に血行疾患があり、動脈硬化などで血液の通り道が狭くなっている方は寝ているときは筋肉が動かず丸編みストッキングの圧で輪ゴムに締め付けられるように血管が締め付けられ、血流を悪化させる危険があるので
です。
例外:血行疾患と申し上げましたが、丸編みの弾性ストッキングは静脈疾患の治療には頻繁に使用されます。これはまた違うときに静脈疾患トピックでお話ししたいです。簡単に言えば、静脈血の逆流を解消することが目的です。
平編み
平編みの弾性ストッキングはリンパ浮腫で最もよく使われる編み方です。伸びにくく厚手の生地が浮腫をしっかり押さえ、リンパや血液の流れをサポートしてくれます。そして食い込みにくい
リンパ浮腫の軽度の方は丸編みでもメンテできる方もいますが、ほとんどの場合私は平編みを推薦します。
平編みの弾性ストッキングはリンパ浮腫で最もよく使われる編み方です。伸びにくく厚手の生地が浮腫をしっかり押さえ、リンパや血液の流れをサポートしてくれます。そして食い込みにくい
ここで一つ大事なのが
平編みはほとんどがオーダーメイドでしかできません
私が知ってる中で既製品として平編みストッキングを売ってるブランドは一つだけ(2025年現在)。 だからやっぱり価格が高く、作るのにも少し時間がかかります。私が好きなブランドはドイツで作られるものです。オーダーメイドだと圧を細かく決められるので、足首あたりは30mmhg で太もものところは20mmhgにしたいとかができます。
最後に既製品にするかオーダーメイドにするかでしたが、先ほど申し上げたとおり、平編みを選ぶとほぼオーダーメイドになると思います。既製品でオンラインでもたくさん売っているものほぼ丸編みだと思います。
丸編み平編みどっちがいいとかいうのではなくて、自分のむくみ、浮腫のメンテに一番合った品を選ぶことが需要です。軽いむくみの方は既製品の丸編みで十分メンテできることもあります。弾性ストッキングは毎日履くと約6か月ごとに新しいものに買い替えを推奨されています。実際はそれより長く使う方がほとんどだと思います
毎日履く靴下や下着のように、着心地の良いもの、長く付き合っていけるものを選ぶことが大事だと思います。いい素材を使っても、サイズが合ってなかったり、食い込んでしまったりすると着心地が悪くて使わなくなり、症状が悪化
なんてこともよくあります。
色々なサンプルをみて色、素材、試着などを通して自分に一番合ったものを選びましょう
(リンパ浮腫専門のクリニックかセラピストの方なら営業の方が色々サンプル置いて行ってくれてるはずです
)