ブログの更新は約2か月ぶりで、御無沙汰してしまいました。お写ん歩ロランです♪
今回は僕が観てきたばかりの、現在公開中の映画を紹介させていただきたいと思います。
その映画とは・・・・・・
( 映画『浅田家!』公式サイトより )
『浅田家!』で、浅田政志さんという家族を撮り続けた写真家の実話を基にした話なんですけど、
この作品はつい昨日のニュースでも話題にもなったように、ワルシャワ国際映画祭において
最優秀アジア映画賞を受賞しまして、きっとこれからも様々な賞を受賞されるでしょうし、
内容的にも素晴らしく、ほっこりとした幸せな気持ちにさせてくれる日本映画だと思います。
その詳しい内容を少しでも知りたいと思われた方は・・・・・・
( 映画『浅田家!』予告 )
上の予告動画ですとか、映画『浅田家!』の公式サイトを御覧になってみてください♪
そして、ネタバレしない範囲でこの映画の内容を書かせていただくと、作品の前半部分では
浅田政志さんの幼少期から日本写真界の芥川賞ともいわれる木村伊兵衛写真賞を受賞し、
主に家族写真を撮影する写真家となるまでの軌跡が描かれているのですが、その後、
作品の後半部分では3.11(東日本大震災)を機に、浅田さんがどのような活動をされ、
どのような視点の変化があったのかが描かれていたのではないかと思います。
なお、これは映画の本筋とはあまり関係なく、一見何気ないシーンだったかもしれませんが、
僕個人としては非常に印象的に思えたので書かせていただくと、3.11のような災害の後、
汗水垂らして瓦礫の掃除をしている方を、報道カメラマンのような人達が何台ものカメラを持って
撮影している姿を、主人公の浅田政志役である嵐の二宮和也さんがいぶかしく思いながら
通り過ぎるシーンがあるのですが、僕もそれはすごく共感するところがあります。
医療関係者のような方達が、自分達の仕事に没頭するというのは理解できるのですが、
あのような大きな災害の後に汗水垂らして必死に作業されている方達を、他人事のように、
自分達は何の作業の手伝いもせず一方的に撮りまくるだけって、人としてどうなのか?と。
そりゃあ、効率的に仕事を行うために割り切らなきゃいけない時もあるでしょうけど、
写真を撮る前に、その場で人として自分にできることはないのかと考えもつかないような人間に、
良い写真など決して撮れないのではないかと、僕は改めて思ったりもしました。
また、この映画は主役の二宮和也さんをはじめとして、両親役の平田満さんや風吹ジュンさん、
兄役の妻夫木聡さんや、黒木華さんに菅田将暉さんほか、キャスト陣も非常に豪華で、
それぞれの方々がそれぞれの役どころを魅力たっぷりに演じられていましたし、
傍から見たら風変わりな家族であっても、本当に大切なことだけは決して忘れない、
だからこそ最後にはほっこりとした温かい気持ちにさせてくれる点も魅力的で、
これは実際のモデルである浅田家の方々の人柄ですとか、浅田さん御自身が実際に
撮影されてきた家族の方々や交流されてきた方々の人柄によるところも大きいんでしょうね。
ちなみに、この作品の主人公のモデルとなった、実際の浅田政志さんは・・・・・・
これは何年か前に御本人にお会いした時に僕が撮影した写真ですが、すごく気さくな方で、
「スポーティーな格好でイイっすね~」と、気軽に声をかけてくださったり・・・・・・
(この日はあいにくの雨だったので、僕は全身patagoniaコーデという格好でした)
自らもすすんで被写体となられたりするところも、非常に魅力的な方で・・・・・・
それでいて実際に撮影する時には、モデルさんのことを考えて最小限の優しい指示だけで
パパっと済ますといった、そういった心遣いができるところも素晴らしいなあと思いました。
(上の写真は浅田さんのすぐ後ろから撮ったもので、大きく前ボケしているのが浅田さん本人です・笑)
浅田政志さんの写真って、実際に御覧になられたことのある方は分かると思うのですが、
見る人をすごく笑顔にさせてくれますし、温かい気持ちにさせてくれる作品ばかりだと思います。
正直なところ、僕は人物を撮るのが苦手ですし、浅田さんのような作品づくりは到底できません。
けれども、自分の写真を見てくださった方に温かい気持ちになってもらえたらという気持ちを
持って撮影している点では、おそれ多いですけど、浅田さんと同じだと勝手に思っていますし、
被写体の魅力を最大限引き出したいという思いも、写真のチカラを信じているという点でも、
僕は浅田政志さんにすごく共感しています。(実際に撮る写真は全然違いますけど・苦笑)
いずれにしましても、現在公開中の『浅田家!』という映画は、写真を好きな方もそうでなくても、
観る人を温かい気持ちにさせてくれると思いますし、今はまだコロナの感染拡大がおさまった
とはいえない状況なので悩ましくはありますが、それでも人の少ない時間帯を狙って鑑賞し、
辛い状況下でもほっこりとした幸せな気持ちにさせてくれる映画としてはうってつけですので、
興味のある方がいらっしゃいましたら、是非御覧になられてみてください♪
(あまり感動を押し売りしすぎない作りになっている点も、個人的には魅力的な作品だなあと思いました)