【参考】2023年09月2日の記事
(CNN) ロシアは2日までに、最新の核兵器システムである大陸間弾道ミサイル「サルマト」の運用を開始したと明らかにした。
国営宇宙企業ロスコスモスのボリソフ社長がメディアに出演し、「戦略複合兵器サルマトが実戦配備された」と明らかにした。
サルマトは当初、2022年末に実戦配備される予定になっていた。
サルマトはソ連時代のミサイル「ボエボダ」(北大西洋条約機構=NATOの識別名はSS18「サタン」)に代わるロシアの戦略兵器となる。西側ではSS18の後継兵器として「サタン2」の名称が付けられている。
ロシアのプーチン大統領は昨年4月、サルマトは複数の核弾頭を米本土まで運搬でき、「ロシアを脅かそうとする者に再考を迫る」兵器になると述べていた。
【参考】2023年9月6日の記事
サルマートが他に比類がないのは、事実、宇宙軌道に出て、そこから目標に向かい、その経路でランダムに特定のマヌーバを行うため、その軌道を計算することは不可能だという特徴にもある。
【参考】2023年6月24日の記事
RS-28サルマトは、ロシアの液体燃料を用いる大陸間弾道ミサイルで、10から15個の独立誘導式多弾頭を搭載し、射程は最大18000キロメートル。地球上のほぼ全域が攻撃対象となる。サルマトはまた、敵の対ミサイル防衛を撹乱し欺くために、最大20個の「アバンギャルド」極超音速グライダーや、ダミー弾頭を含む弾頭などを搭載することができる。
サルマトは、壊滅的で致命的な反撃を受けることなく、米軍があらゆる種類の兵器でロシアに奇襲攻撃を仕掛けるのを防ぐことができる。「原子力科学者会報」によると、サルマトの各弾頭の爆発量は最大500キロトンと推定される。比較材料として、1945年8月の広島と長崎への米国の核攻撃は、それぞれ15キロトン、21キロトンの爆発力しかなかったが、両都市を破壊し、22万5000人以上が死亡した。
【参考】2015年2月25日の記事
(CNN) ロシアのプーチン大統領が地元メディアの取材に対し、もしウクライナと戦争になれば「世界滅亡的な」事態になるだろうと語った。ただしそうした事態にはならないとの見方を示している。
プーチン大統領は23日、「そのような世界滅亡的な筋書きにはならないと信じる。そこまでの事態に至らないことを願う」と話し、ウクライナ政府と親ロシア派の停戦合意が履行されれば危機は収束すると確信していると語った。
当面はこれ以上の行動は不要だとの見方も示し、「(停戦合意の)履行を真に願う。それがウクライナ地域の正常化に向けた正しい道だ」と強調した。