このところ、日本でオミクロン株のBA.5系統を中心とした感染爆発が起きている。

 

データ上は日本だけが突出して感染者が多いように見えてしまうが、実際にはそれは考えづらく、感染確認数ではなく重症者数を見なければ実態を理解することはできないのだろう。

つまり、日本と他国では既にCOVID19の対応の仕方が全く異なる状況になっているため、単純に数字で比較することができないようだ。
都道府県別の病床使用率を見てみると、東京(643床)、神奈川(71床)、京都(78床)、大阪(776床)の重症者数は多いが、それ以外に関しては問題ないレベルと言っていい。(8月17日時点)

 

 


データを見ると、重症者数はそれほどでもないが、死亡者数は最初にオミクロン株が国内に入ってきた頃と同水準にまで増えている。

年代別死亡者数を見ると、相変わらず高齢者が多い。

直近の年代別新規陽性者数を見ると若年層に多いことが分かる。

集団感染等発生状況を見ると主に福祉施設で集団感染が発生しているような数字になっているが、若年層で感染爆発が起きているのだから恐らく実態としては学校や家庭内感染が多いのだろう。

 

 

 

 

 

 

 


日本では未だに2類から5類に引き下げることをせず、濃厚接触者を自宅待機にすることで対応する医療従事者の数が減り、病床使用率は低いのに医療崩壊が起きているのでウチでは受け入れできないということになっている。

(看護師の負担増にもつながる)

 

【参考】

コロナ感染症が大きく拡大する中では、「医療従事者が感染する」あるいは「医療従事者が濃厚接触者となる」ケースも増加し、とりわけ後者の「濃厚接触者」が大きな問題になります。

感染拡大を防ぐために、感染者は述べるまでもなく、濃厚接触者についても「一定期間、自宅や宿泊施設での待機」が求められます。現在の「感染者の爆発的拡大→濃厚接触者で自宅待機を求められる者の急増」が進む中で、「医療従者が確保できず、医療提供体制に支障が出ている」場面が数多く生じているのです。

 

 

他国では検査をしなくなってきているのに、日本では逆に無料検査体制を拡充し、積極的に検査を受けるように勧めているため、日本だけ感染爆発が起きているように見えてしまうが、実際には他国でも感染爆発が起きているはず。
2類では検査や治療費(ワクチン接種を含む)が全額公費負担になるが、5類では公費負担なしになってしまうため、病院経営者らが世界的には既に収束していると言っていいCOVID19の感染状況を日本では感染爆発が起きていて医療崩壊しているということにし、「そうしないともうおカネもらえなくなっちゃう」ということでラストスパートをかけているのだろう。

それによって飲食店や旅行業界等には当然打撃になるが、政府はそれについての支援をするつもりもないらしい。

 

・追記

 

 

今、日本の医療現場(感染者を受け入れている医療機関)では、点滴投与、解熱剤投与、新薬実験のためのサイン記入などを命懸けでやっているのだから、国からの手厚い手当がついて当然ということになっている。
中国では魚に対してもPCR検査をするという話が出ているが、その異常なまでの検査体制や人の管理は、独裁政権の都合によるところもあるのだろう。

 

 

コロナ関連の医療従事者への給付金(慰労金)は医療事務にも支払われるの? | ソラジョブ医療事務 (solasto-career.com)

 

3回目接種開始、「時給2万円」高額バイトにまたぞろ群がる医師 高額報酬が決まった途端に医師殺到、ワクチン御殿も夢じゃない(1/4) | JBpress (ジェイビープレス) (ismedia.jp)

 

 

 

一方、ヨーロッパ圏(西側諸国)の最近の感染確認数を見るとイタリア以外の国が全て0となっており、どうやら検査をしなくなっているらしい。(イタリアでも感染者は減ってきている)

ほとんどの感染者は風邪程度の症状か無症状であることから、少数の重症者のために経済活動を極度に制限することをやめ、COVID19を風邪やインフルエンザと同等の扱いにしたのだろう。

恐らくヨーロッパ圏の人々の多くはハイブリッド免疫を持っており、それによってBA.5にも対抗出来ている面もある。

 

 

 

 

・追記

オミクロン株の症状は主に上気道炎、発熱、倦怠感。

BA.5は以前より重症者数が少なくなっている。(再感染はしやすい)

以前の重症の肺炎を引き起こす謎の感染症とは既に別の病気だと言っていいはず。(感染すると持病が悪化して死亡する人はいる)

新型コロナウイルスが流行する前も肺炎で毎年約10万人死亡しており、インフルエンザの感染者も毎年約1000万人いて、インフルエンザで死亡している人も約1万人いたのだから、その時と比べて今起きていることが本当に深刻な状況なのかどうか政府は判断するべき。

後遺症になったとしても一生治らないというわけでもないはず。

「BA.5株は他のオミクロン株と違って下気道で増殖しやすい性質」があるとのことなので、立場上、軽い病気ですと言えない人達もいるのだろうが、一般の感覚で言わせてもらえば実態に合っていないように思ってしまう。

イギリスではCOVID19をインフルエンザ程度の扱いにしてから既に半年経過しているが、それによって大変なことになってしまったということはないようでもある。(ただし、高齢者の死亡者数に関しては確かに多い)

 

【参考】

・2007年の肺炎死亡者数 110,080人

主な死因の死亡数・死亡率 (mhlw.go.jp)

・2008年の肺炎死亡者数 115,240人

主な死因の死亡数・死亡率 (mhlw.go.jp)

・2009年の肺炎死亡者数 111,922人

主な死因の死亡数・死亡率 (mhlw.go.jp)

・2010年の肺炎死亡者数 118,806人

主な死因の死亡数・死亡率 (mhlw.go.jp)

・2011年の肺炎死亡者数 124,652人

主な死因の死亡数・死亡率 (mhlw.go.jp)

・2012年の肺炎死亡者数 121,505人

主な死因の死亡数・死亡率(mhlw.go.jp)

・2013年の肺炎死亡者数 69,684人

主な死因の死亡数・死亡率 (mhlw.go.jp)

・2014年の肺炎死亡者数 75,340人

主な死因の死亡数・死亡率 (mhlw.go.jp)

・2015年の肺炎死亡者数 84,755人

主な死因の死亡数・死亡率 (mhlw.go.jp)

・2016年の肺炎死亡者数 92,759人

主な死因の死亡数・死亡率 (mhlw.go.jp)

・2017年の肺炎死亡者数 96,807人

主な死因の死亡数・死亡率 (mhlw.go.jp)

・2018年の肺炎死亡者数 94,654人

主な死因の死亡数・死亡率 (mhlw.go.jp)

・2019年の肺炎死亡者数 95,498人

主な死因の死亡数・死亡率 (mhlw.go.jp)

・2020年の肺炎死亡者数 78,445人

主な死因の死亡数・死亡率 (mhlw.go.jp)

・2021年の肺炎死亡者数 73,190人

主な死因の死亡数・死亡率 (mhlw.go.jp)

 

 

 

※おまけ

岸田首相は新型コロナウイルスに感染したとのことだが、「Paxlovid」(「パキロビッド」)を服用して寛解したという報道が近いうちに出てくるのかもしれない。