これからは鼻腔スプレー型ワクチンが主流になりそう。
このタイプのワクチンは上気道に直接使用するため、従来の注射器型よりも投与が楽で、しかも高い効果が期待されている。
思っていたよりもずっと早くワクチン開発が進んでいるようだから、ワクチン接種が進んでいる国では終息するまであと数か月程度なのかもしれない。
鼻スプレー型ワクチン、各国で臨床試験へ 気道内の免疫形成に有利 | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト (newsweekjapan.jp)
もし感染してしまっても、今では治療法がある程度確立されてきている。
・風邪やインフルエンザのような症状が出たら葛根湯を使用
・38~39度ぐらいの高熱で苦しい状態になったら解熱剤を使用 (特にアセトアミノフェン)
・呼吸困難になったら酸素吸入とステロイド剤の使用 (特にデキサメタゾン。商品名デカドロン。6mgを1日1回10日間。6mg=4mg+0.5mgx4。ステロイド剤は免疫力を抑えるため、重症患者に対して使う。酸素吸入や人工呼吸器が必要ない患者には効果なし)
(他にもニューモシスチス肺炎でも免疫暴走によるものだと認識されており、この肺炎ではステロイド剤が抗菌薬と共に使用される。)
・鼻と喉をヨウ素か薄めた次亜塩素酸水で消毒 (次亜塩素酸ナトリウムではない。消毒による予防や感染時のウイルス量減少期待は個人的な提案)
現時点で簡単にできる治療法としてはこれぐらいしかないらしい。
結局、特効薬といえるものがないのだから、これまでに確認されている風邪やインフルエンザや肺炎の治療と同じようなことをすることになるのだろう。
現在、インドで猛威を振るっているのは二重変異株とも呼ばれるSARS-Cov-2で、これまでのものよりさらに免疫を弱めるといわれている。
イギリス、アメリカ、イスラエルではワクチン接種が進み、感染者も死亡者も激減しているようだが、これがもし国に入ってくればワクチン戦略も失敗する可能性がある。(今のところ、この変異株はワクチンで対処できないとは思われていないらしいが、既に中国にも入ってきているため経過を注視するべきなのだろう)
日本の場合、未だに検査体制すら整っておらず、かなりの高熱や吐き気等の症状が出て相当苦しい状態になってから保健所や役所の窓口に電話をしてどこかの医療機関で検査をしてもらえるかどうかの確認をするというところから始まる。
医療機関によっては断ることもある。
気軽に検査できる状態になっていないため、軽い症状の時点では遠慮して自分だけでどうにかしようとする人が多いらしい。
当然、本人が希望するタイミングか、遅くとも風邪のような症状が出始めた時点で検査できなければならないはずだが、今もまだこういう状況なのだから検査も治療もワクチンも、日本では基本的にはできないということのようだ。
救急車を呼んでも受け入れ先がなく、いつまでも搬送されずにたらい回しにされて死ぬこともあるし、自宅療養中に死ぬことも今になってもまだある。
それなのに超過死亡率で見ると日本は2020年は2019年よりもむしろ下がっていてうまく抑え込むことができたといった論調の記事を最近ではよく見かけるようになっている。
【参考】
厚生労働省 COVID-19 診療の手引き
https://www.mhlw.go.jp/content/000702064.pdf
ニューモシスチス肺炎
http://medical.radionikkei.jp/kansenshotoday_pdf/kansenshotoday-191023.pdf
アナフィラキシーにはアドレナリンを注射
クロロゲン酸がアレルギーに効果がある可能性 (ワクチンの副反応に効果があるかどうかは不明)