東南アジアでは雨期の時期にインフルエンザが流行る。

その理由は雨が降るとやや肌寒く感じ、鼻水やクシャミなどの症状が出やすくなり、人が室内に集まることで接触感染しやすくなるからだと言われている。
インフルエンザには間違いなく季節性がある。

インフルエンザは高温多湿だと飛沫感染しづらくなるため、伝播力が落ちることが実験で確認されている。


COVID-19にも季節性がある可能性は考えられる。

この感染症は統計上の感染者数を見ると、南半球の方が感染率が低く、比較的寒く乾燥した地域で感染が拡大している傾向がある。


北半球:アメリカの感染率は約0.3%、カナダの感染率は約0.13%、イタリアの感染率は約0.33%、イランの感染率は約0.1%、ロシアの感染率は約0.06%
南半球:ブラジルの感染率は約0.03%、オーストラリアの感染率は約0.027%、ニュージーランドの感染率は約0.023%、南アフリカの感染率は約0.0083%、モーリシャスの感染率は約0.026%
東南アジア:マレーシアの感染率は約0.018%、シンガポールの感染率は約0.26%


この感染症は中国の武漢で最初の感染例が確認されたが、その時期もやはり冬が始まる頃だった。

確かに東南アジアやアフリカなどの地域でも感染が多数確認されているが、その主な原因は飛沫感染や空気感染ではなく、衛生状態が悪く、且つ「3密」状態にあることによる接触感染が原因なのかもしれない。

最近、シンガポールの一部地域で感染爆発した原因もどうやらそこにある。
もしそうなのだとしたら、この病気はインフルエンザの事例で参考になることが多いことになる。

 

http://medical.radionikkei.jp/kansenshotoday_pdf/kansenshotoday-180829.pdf

https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/coronavirus-world-map/

https://gisanddata.maps.arcgis.com/apps/opsdashboard/index.html#/bda7594740fd40299423467b48e9ecf6