向いてもいないことで無理に育てようと思ってもカネと手間が掛かる割には大した物が作られない。例えば、農業は主力にしたい作物があっても気候が合わなければ高品質な物を大規模に栽培することはできないのだから、ビニールハウス栽培などで無理に作ろうとしてもコストと人手が掛かり過ぎて恐らくビジネスにはならない。仮に静岡で緑茶を止めて本格的にコーヒー栽培をしようと思っても無理がある。

シュウ酸などの問題視されている成分が少なく、香り高い改良型の緑茶をドリップコーヒーののような手軽に飲める形にでもして売らなければ緑茶市場は後継者問題もあるため、縮小の一途をたどることになる。要は健康に良く、美味く、手軽だということであれば需要も出る。コーヒーに人気が集中しがちなのは、やはり香りがいいというのが大きい。

緑茶を粉末状にしてドリップコーヒーのような抽出の仕方をすると違った味と香りになる可能性はある。特に粉末化してすぐにパックすれば香りは強くなるはずだから、香りを重視して、手軽さもあればそれだけでかなり改善が見込める。緑茶は蒸らし方や淹れ方でかなり香りが変わるらしいが、現状では緑茶本来の香りを活かせていない。

アメリカなどではgreen teaを様々なフレーバーを付けてティーバッグにして売っている物があるが、ああいった物ではなく、あくまで緑茶の香りがどれだけ良いものなのかを知ってもらえるような粉末化やブレンドや品種の選定といったある程度の工夫が必要。緑茶はコーヒーのように焙煎することができず、ジャスミン茶のように他のフレーバーを加えるべきでもないが、お茶ではあるのだから元々悪い香りがするはずもないし、少しの工夫でかなり香りが良くなることは知られている。

個包装にして5種類ぐらいのアソートにして1セットにまとめればお得感も出る。