あらゆる商品の販売数をリアルタイムに表示するサイトがあれば確実に需要がある。商品といっても原油や金などのことではなく、スマホ、PCディスプレイ、衣料品、食品、クルマ、ゲームソフトなどのこと。つまり、一般の消費者向けに販売データを提供するということ。そういったデータは現状では店舗や決済データを持っているところぐらいでしか分からない状況になっている。これをできるだけ消費者に開放することで本当に売れている商品が何なのかを消費者が把握できるようになり、購入の動機づけにもなる。

価格コムのようなサイトに出ている人気売れ筋ランキングは販売数ランキングではないらしく、消費者に誤認させているシステムになっている。yodobashi.comamazonsteamなどのベストセラーランキング、売れ筋ランキングは恐らく販売数に基づくデータだと思われるが、これらのサイトでは各店舗ごとに消費者にデータを提供できているのだから、何も難しいことではない。しかし、ランキングに出ている物は販売数なのか、売上金額なのかがよく分からない状況でもある。

こういったデータを消費者に提供することで消費者はランキング上位に入る商品しか買わなくなるというわけでもないのだから何も問題はない。欲しくもない物を買ったりしない人もいるだろうし、逆に欲しくもないのについ買ってしまうという人もいる。

この各店舗ごとに提供されているデータをひとまとめにし、チャートで表示されていれば常にその画面を見続ける人は多いはず。そうなればそのサイト上での広告表示もしやすくなる。また、こういったデータを解放することによって株や為替などのような投資・投機対象にすることも可能になる。

株価や為替のようなものは現実的にいえば一般人には理解し難いものであり、企業の財務状況、時代のトレンド、経営体質、金融政策、地政学的リスク、取引経験等、様々な専門的な知識、理解、経験が必要になってしまうため、それで結果を出すことは容易ではない。一方、一般の消費者が普段から購入している商品であれば勉強などしなくても自然に商品知識がついてくるジャンルであるため、誰もが投資しやすい対象になる。

チャートは2種類あった方がいい。まずは棒グラフのチャートで上位に入る商品を売れている順に並べる。そうすることによって各商品ごとの実際の販売数が分かるようになり、僅差なのか大差なのかも把握できる。ランキングとしての機能も兼ね備えることができる。

円グラフではなく棒グラフの方が適している理由は、画面をスクロールすることで上位20などに入り切れないものを拡張することができるため。

また、株や為替と同じタイプのチャートも利用価値がある。それは販売総数を表示すればいい。そうすればそのジャンルの勢いが分かりやすくなる。

棒グラフは恐らく横タイプの方が利用しやすい。横棒であればそれと商品名を重ねやすいため、限られたスペースを有効利用できる。商品名は必ずしも棒の中に収まっている必要はなく、広いスペースを確保できるのであれば棒に重ねない方が見やすくもなる。