恋愛ってのは、つまりは幻想ですよ。
恋愛で悩むのは、最近気づいたんですが、時間と労力の無駄。
なぜ？
それは、人間の行動が脳の働きだから。
全ては遺伝子の為せること。
例えば、フェロモンの話。
複数の男性が数日来たそれぞれのシャツを、着た本人の顔を見せずに
女性にかかせると自分の免疫機構の配列と遠い男性のシャツを選ぶと
いう実験結果がある。
これはつまり、フェロモンは免疫遺伝子が作り、遺伝子同士が
よりいろんな病気に強い子孫を残すための情報交換ツールということ。
顔の話。
これも一種の遺伝子に繋がる話。
イケメン・可愛いがもてる理由。
イケメン・可愛いにただ惹かれているわけではない。
遺伝子が惹かしめている。
なぜなら、イケメン・可愛いという方向性を設けることで、自然と
いろんなメスが集まる。
それだけ、交尾の機会が増えれば、より優れた遺伝子が
残る可能性が高まる。
だから、イケメン・可愛いも遺伝子にとっては、一つの手段となる。
無償の愛や博愛について。
これも、考えようによっては遺伝子の話。
つまり、生物の個体の集合体に対してランダム的に
出現させている特性。
すべての遺伝子が自己の主張を通すしくみになっていると、
利害の不一致で遺伝子が残らない機会が増える。
だから、無償の愛のように相手に「合わせる」・「尽くす」
などで、バランスをとっているとか。
博愛。
これは、遺伝子の種としてバランスの取り方の最たるものだと思う。
つまり、多くの人間の生存可能性を増やすため行為ってことだから。
種の集合体の中に、ある不特定多数の博愛を志す人間を仕組んでいて、
種における役割を分担させていると言える。
これは、蟻が働き蟻、軍隊蟻、幼虫の世話をする蟻など種で分担させて
いるのと同じようなことだろう。
人間の所為の一つ一つが、遺伝子の配列を具現化させたものである
以上、恋も愛もその一つ。
どんなに恋愛ドラマなんか感動的であっても、所詮は遺伝子の
仕組みが噛み合ったから起こり得るだけ。
考えてみれば、人間に限らず動物すべては、
遺伝子に死ぬまで幻想を見させられているわけ。
向学心、仕事のやり甲斐、性欲、そのどれもが、
遺伝子がいかに自分たちのコピーを残すかを考えた場合、
そういう特性が強い方が遺伝子を残しやすいから。
いい職業について安定した収入があると、オスとして生活できるし、
そのステータスが一つのメスへのアピールになる。
性欲が強いオスとメスが出会って交尾すれば、
もしかしたら受精するかもしれない。
恋愛にも、いろんな遺伝子の思惑が絡み合った結果って考えたら、
恋にしろ愛にしろあれこれ悩むのはバカらしく感じる。
なるようにしかならないんだから。