17歳で自動二輪中型免許を取得して2週間目の話です。
※時代背景も昭和53年(1978年)と言う認識でお願いします。
※一部加工済み
朝刊配達と割とヤバイ目に合いかねない日雇い人夫のバイト&警備会社
のアルバイトなどで必死に貯めたお金で、自動車学校に通いやっと取得
した自動二輪中型免許。同級生からバイクも売って貰いました。
当時は暴走族とヤンキーが大流行していた時代。燃料タンクは変な
グリーンに塗装され、ウィンカーカバーも白に、ハンドルもコンチ
ハンに変更され、軽く暴走族仕様になっていて、ヤンキーと暴走族
が大嫌いな私は見た時にガッカリでしたが、一日でも早くバイクに
乗りたかったので、やむなくそのバイクを購入。多分10万円とか
それくらいで個人売買したと思う。
免許とバイクを手に入れた最初の休日。とにかく走り回りたかった
ので、行く宛は無いけど街中を流してました。原付に1年くらい乗っ
ていたが、車体の大きさ重さ取り回しに加速など全く違うので、
「俺、乗れてな~い!」と思っていたら、
ちょうど目の前を白バイが、走って行きました。
白バイ=超運転の上手い人しか乗れない!
↓
ついて行ったら、走り方とか凄く参考になるんじゃね?
と17歳のクソガキだった私は、真面目に浅はかな考えで
白バイの走り方や、曲がり方を学ぼうと追いました。
3~4分くっついて行ってたら、白バイ隊員がチラチラと
バックミラーでこちらを見ているのが判ります。
「あ~!ちゃんと後方確認もしてるのね~!さすが!」
なんて思いながら更について行くと、更にバックミラーで
こちらを何度も確認しながら、最後にいきなり赤色灯が回転。
右手で「路肩に寄せろ!」とゼスチャーするので、大人しく
路肩に停めたら、白バイ隊員が
「ずっと煽ってきてるが、本官に喧嘩売ってるのか?」
とエライ剣幕で怒鳴りながら詰め寄られました。
驚いて震えた声で
「イエ!まだ免許取って間もなくて、上手く乗れないので白バイ
隊員さんの技術を真似しようかと思ってついて行きました。」
暴走族仕様のバイクにウザ絡みされ、アホガキが喧嘩を売って
きていると思っていた白バイ隊員さんは、意表を突かれた返答に
( ´3`)・;’.、ブッ と吹き出し、少しニヤっとしながら
「とりあえず免許証だせ!」と言いました。
私の免許証を見ると
「なんだお前、本当に2週間前に免許とったばかりかよ!」
「ハイ・・・だから街の中を走るのも自信がなくて・・・」
苦笑しながら免許証を確認した白バイ隊員さんは、特に切符を
切る事もなく免許証を返し、白バイにまたがりこちらを向いて、
「上手くなるには、法定速度で走る事だぞ!」
と決め台詞を言うと、ビシっ!右手の親指を立て、
最後に敬礼をして去って行きました。
カッコイ~!
今日の教訓 白バイに必要以上に絡むな!
2ヵ月後、白バイさんの言いつけを守らなかったので、
トラックと正面衝突して、バイクは廃車になりました。
※但し本人は跳ね飛ばされた割に打撲傷だけでした。
交通ルールとお巡りさんの言う事は守りましょう。
本当に若い時は色んな人に迷惑かけまくりました。
スイマセン!今でも思い出すと反省しきりです・・・