こんにちは。
理学療法士の片岡です。
今回は、土曜に宮本中学校野球部を招いて「子供たちの野球肘(肩)障害予防」と題して体操教室を開催したので報告させていただきます。
当日は選手23名、マネージャー1名にコーチ、教員や保護者と多くの方々に参加していただきました。いい天気にも関わらずご参加いただき、ありがとうございました。
内容は、
①指導者ガイドラインについて
②野球肘・野球肩の特徴
③ジュニアアスリートの栄養、熱中症
④チェックリストとエクササイズ(実技)
⑤当院が考える受診の目安
1時間という短い時間でしたが、ぎゅーーーと詰め込んで講義・実技をさせていただきました。
それでは、講義やどんな実技をしたかを一部抜粋して紹介させていただきます。
前半は院長の講義から指導者ガイドラインに沿った投球数制限など選手の投球障害防止のための話、野球肩では上腕骨近位端骨端線離開の特徴や野球肘では内側と外側に分けてどのような障害があるかをレントゲン写真も交え紹介させていただきました。
栄養の話では、
・「エネルギー源となる炭水化物の摂取の仕方が大事!」
・「試合当日の朝ごはんは3時間前に摂取することが重要!連戦を控えている時は1時間前にも高GI食品を食べましょう」(高GI食品:あんぱん、餅、うどん、赤飯、羊羹、おにぎりなど)
・「朝も運動後も食べることは重要!」
と講義がありました。
選手たちも終始真剣な顔で聞いていました。
後半は実技を中心にチェックリストとエクササイズを理学療法士が担当しました。
チェックリストでは投球の動きに関連する8つの項目を作成し、柔軟性があるか?痛みがないか?を選手同士で確かめてもらいました。理学療法士がグループごとにチェックの方法やアドバイスをさせていただき、その後引っかかった項目に対応するエクササイズを実施しました。
ぜひ、月に一度は自分の体の状態を知る時間を作ってもらいたいと思います。
チェックリストと紹介したエクササイズの一部
最後には、顧問の先生から選手たちに「今日学んだことを明日から活かしていきましょう。時間があるときは自分たちで意識してストレッチを取り入れよう」と言っていただいのは、大変嬉しかったです。
宮本中学校野球部の皆さん、お越しいただ本当にありがとうございました。選手たちが真剣に講義も実技も取り組んでもらったのでスムーズに教室を終えることができました。ありがとうございました。
今日の内容が少しでも宮本中学校野球部の皆さんの足しになればと思います。今後も怪我なく野球生活を楽しんでくれることを願っています。