西と北、2週続けて遠征した。

行先は、今んとこインバウンドさん達がたどり着かないローカルな観光地。

 

地方に行けば行くほど、過去のいつかのまま時間が止まっている印象。

酒を求めて、歪んだ引き戸をガラガラと開けて入った土産物屋には、

ポツンポツンとまばらに商品が置かれている。

製造日とか賞味期限を確かめずにはいられない。

 

いちばん新しい過去が、コロナ禍の対応を行った頃なのだろう。

店のレジには、ビニールカーテン。

観光船では「指定席は密を避けて発番しています」

宿の大浴場には「黙浴」

エレベーターには「✕ 三密」

 

「三密って何やっけ?」

「う~ん、“密会”と、“密談”と・・・」

「ミツゲツ? “蜜月”」

「ダンミツかも知らんで、“壇蜜”さん」