ピザ屋のテイクアウトをぶら下げて、駅で冷たいの補充していく?

この駅の職員さんは、マルチプレイヤー。

デジタルチケットに失敗した客の面倒をみて、

とことこツアーの売り込みをして、土産物コーナーのレジもやる。

さぁ乗ろうかと云うところで、限定品だという地ビールまで「ボクが作りました」と営業されてしまった。

すぐ呑むから瓶ビールの栓は開けてもらって、岩国行きに乗り込む。

 

乗客は意外と少なくて、昼間は2時間に1本であることに納得する。

仕方がないことやねんけど、おんなじルートを帰るのは少々残念な気分。

ちょっと変わったお味の限定品ビールを吞みながら、行程検討会。

錦帯橋に行くのに、岩国まで戻るんはやめて「川西」から歩くっちゅうのはどやろ。

マルチプレイヤー駅員サンは30分かかるて云うてたけど、ネットの乗換案内では徒歩15分やって。

 

ロスタイムがいちばん少ないと理由づけて、歩くことに決定。

ワンマンカーは川西駅に到着。

「あ、tabiwaのお客さんね、聞いてます。」

ビールの空き瓶ぶら下げて、ほんま酔っ払いやなと思われたかな。

清流線の起点はな~もない駅で、歩くはええねんけど暑い日やった。

それでも、同じルートよりはええやんねと納得し合う。

 

錦帯橋に到着。

今回の遠征で初めて、多くの観光バスと外国人観光客に遭遇する。

空がスカっとしていないから、ロープェイで上がるのは止めて、ここでゆっくりしますかね。

ゆっくりと云えばやることはひとつ、まずはチケットを買って橋を渡る。

 

二人とも、ここは初めてやってんけど、どんな妄想をしていたのか。

「錦帯橋」の感想は「ふ~ん」だけやった。

 

バスで岩国に戻り、荷物を引っ張り出して、次は夕刻の山陽本線で徳山に向かう。

各駅停車の旅、ここも未踏ルート、鉄道地図と車窓とビールでの~んびり。

もう少し遅い時間なら夕景が楽しめたかも知れないが、そんな都合よく鉄道ダイヤがあるわけではない。

 

山陽本線、もう1回「銀河」走れへんかな。

今度は個室じゃなくて、グリーンでドテっとしたいな。

 

徳山駅には懸念事項がひとつある。

駅にはコンビニしかない、こんな時間に食べ物が残っているのだろうか。

果たして・・・。

やっぱり駅弁はおろか、それに代わるものも無かった。

まぁええか、最後の手段としてさっきのテイクアウト持ってるやん。

山口と云えばの「獺祭」と、炊き込み飯とさつま揚げみたいなんを無理を言ってチン♪してもらって、さぁ乗車、最後の仕上げやで。