優しさと勇気 | おすばんぶろぐ【アカペラ】

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このブログは2006年に慶應義塾大学アカペラサークルWALKMENで結成され、卒業した今も懲りずに活動している男5人組アカペラバンド『おすばん』のオフィシャルブログです。全員が社会人になり、勤務地が北は東京、南は九州になった現在も月1~隔月の活動をしています。

先日、私はいつものように朝の満員電車に揺られて会社へ向かっていました。

最寄り駅に電車が着くと皆一目散に改札へと急ぎます。ホームはいつも大混雑です。

私も御多分に漏れず、行き交う人をかき分けかき分け、押しつ押されつしながら改札へ続く階段を登ろうとしていました。

と、その時、階段を下りる老婦人と、その婦人の手を支えながら少し前方を一緒に下りるサラリーマン男性の姿が目に入りました。

その男性は中年で、筋骨逞ましい訳でもなさそうなのに、老婦人の手押し車のような荷物を持ちながら、婦人のペースに合わせ、一緒にゆっくり階段を下っていました。

傍らではやはり通勤ラッシュの人々が忙しなく行き交っています。

私は驚きました。
なんと勇気ある優しい方でしょうか。

そのサラリーマンの方は決して暇だった訳ではないでしょう。駅員さんだった訳でもありません。
その方にとっては、仕事を前に通勤ラッシュを急ぐ、ごく普通の朝だったはすです。

しかし、階段を下るのに難儀していたご婦人を見た時、急いでいるから、という理由で通り過ぎることもできたろうに、その方はそうはしませんでした。

自分の事を急ぐのではなく、困っているご婦人と一緒にゆっくり階段を下ることを選ばれたのでしょう。

私自身はその光景を見つつも、相変わらず急いで会社へ向かいましたが、その方の行動がずっと頭から離れませんでした。

老婦人のペースに合わせて寄り添ってあげる優しさ、そして、急いでいる中でも自分の事を優先するのでは無く、困っている方の手助けを選択できる勇気。

荷物を運ぶ、席を譲る、等のちょっとした(でも大切な)ことを実際に行動に移すには、優しさだけでなく勇気がいることだと思います。

自分もそういう優しさと勇気を持ったサラリーマンになりたいと思わされる出来事でした。

さて次回のミューザ川崎前赤レンガ広場のストリートライブは8/20を予定しています!
是非お越しくださいね!

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