こんばんは。タイトル「蜜蜂と遠雷」、皆さんご存知ですか?第156回 直木賞を受賞した、恩田陸さんの小説です。
恩田陸さんと言えば、学生時代「夜のピクニック」(第2回本屋大賞)という小説をメンバーから紹介されて、おもしろい!と思ったのをよく覚えています(中身はあまり覚えていませんが)。
「蜜蜂と遠雷」はピアノコンクールのお話ということで、恩田陸さん×直木賞×音楽の話(×2017年本屋大賞ノミネート)=読まずにはいられませんでした。
結果、読んで良かったです。
高島明石という人物が登場します。
普段は楽器店の店員でコンクールに出場するような天才ではない(でも実際は…)という人ですが、サラリーマンをしながらアカペラをしている自分とちょっと重ねてしまいました(勘違いでしたが)。
以下、ちょっとだけ本文を引用させてください。
「音楽のみに生きる者だけが尊敬に値するのか?」
「生活者の音楽は、音楽だけを生業とする者より劣るのだろうか」
「時間に追われるせわしない日常生活のあいだに練習時間をひねりだし、中身の濃い練習をしてきた精神力は学生に負けないし、ピアノを弾ける喜びを誰よりも感じてきたという自負もある」
「練習を一日休むと本人に分かり、二日休むと批評家に分かり、三日休むと客に分かる」
「世界中の、無数の凡人の一人」
「人の苦労は比べられない」
「聴く者に苦労が透けて見える曲など、決して誰も惹きつけることはできないだろう」
「ステージという場所は、どんなベテランにとっても聖なる場所であり、恐ろしい場所でもある」
「いったん『あの瞬間』を味わってしまったら、その歓びから逃れることはできない」
3月25日(土)のストリートライブ@ミューザ川崎では「あの瞬間」が味わえるといいなと思います。
万全の準備で臨みます。ぜひお越しください。