村上春樹(わたたに) | おすばんぶろぐ【アカペラ】

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このブログは2006年に慶應義塾大学アカペラサークルWALKMENで結成され、卒業した今も懲りずに活動している男5人組アカペラバンド『おすばん』のオフィシャルブログです。全員が社会人になり、勤務地が北は東京、南は九州になった現在も月1~隔月の活動をしています。

さんの新作1Q84をサンボンから借り、最近読んでいます。

テレビなどでも話題になっていたので、今こうして読み進めている訳です。

それにしても、なぜこれほどまでに村上作品は人気が高いのでしょう??

僕もこれまで何冊か、村上春樹さんの小説は読みました。

面白いと思ったり、それほどでもなかったものもあります。

しかし、いずれの作品にしても知名度は他の作家のそれとは比べものにならないほど高い場合が多く、海外でも評価されているようです。

なぜでしょう。

彼の小説の特徴にはいくつかあると思います。

・多彩な比喩表現
・具体的な曲名、、飲み物、店や場所など描写がとても細かい
・展開が独特(異なる物語が徐々に収束していく等)
・ちょっとエッチな描写が多い
・きちんとした解決があるエンディングを持たない作品が多い
・人物の心理描写が細かい
・人物の背景(生い立ちや過去)をしっかり描く
・突拍子もない世界(設定)が多い

とかでしょうか。多分に私見ですが。

これらの要素が混ざり合い、彼の小説に深みを与えると同時にオシャレな雰囲気を醸し出しているような気はします。

しかし、正直、僕としては彼の小説に感動したりすることはあまりないので(そんなことは最初から作者自身求めてないかもしれませんが)、なぜこれほど一気に読んでしまうのか、自分でも不思議に思ってしまうのです。

彼の小説から何か重大なメッセージを感じることもあまりありません(僕が読みとれないだけかもしれません)。

ただ、なぜ読んでいる時にあれほど夢中になってしまうのか。

自分なりに考えて至った結論としては、「展開が予測できない」ということです。

この結論は別に村上作品に限ったことではないかもしれません。

しかし、まず、彼の小説に登場する人々は皆それぞれ魅力的(というよりも関心を惹かれると言った方がいいでしょうか)です。

その彼らが、作者の与える奇妙奇天烈な状況に、どのような行動を起こし、それがどう他の人物と繋がるか。

そういった、予想もつかない展開を楽しんでいるのかな、と個人的には思いました。

長くなってしまいましたが、これから音とり頑張ります!!