(個人の見解です)
とうとう4回目の
「ノートルダム・ド・パリ」
今度こそ最終回です•*¨*•.¸¸☆*・゚
では、前回の続きから。
羽生選手が使用しているのは、ミュージカル「ノートルダム・ド・パリ」からの4曲です。♬︎♡
(4曲から、いいとこ取り(*^^*)
しかも編曲が秀逸!)
① Le temps des cathedral (大聖堂の時代)
② Les sans-papiers (浮浪者たち)
ここまでは、当時のパリ、ノートルダム大聖堂を取り巻く状況や、ジプシー達への偏見や差別など、このミュージカルの哀しくも力強い世界観を表現したものと思われます。
③ Tu vas me de truire (お前は私を破滅させる)
④ Danse mon Esmeralda (踊って僕のエスメラルダ)
うって変わってこのふたつは心情を歌っています。
フロロが聖職者でありながら欲望に染まって犯罪に及んでゆく葛藤と、心の闇。
カジモドのエスメラルダへの想い、愛するエスメラルダを失ってしまった深い悲しみと、運命に翻弄された人生を表しています。
右と左でデザインが違いますね。
どんなメッセージが込められているのでしょうか・・・💓💞
歌詞がわからないと
羽生選手がどのように演じたのか
知る由もなく、
・・・
ざっくりと調べました
(意訳)
① Le temps des cathedral
(大聖堂の時代)
吟遊詩人のグランゴワールが歌います。
♬*.*・゚ .゚・*.
この物語の舞台はパリ
1482年
愛と欲望の物語
僕らは名もしれぬ芸術家
来るべき未来のために
皆さんに伝えよう
大聖堂の時代だ!
世界は新しい時代を迎えた
人々が望んでいたのは
星へ向かうこと
ガラスや石に自分たちの物語を刻もう
吟遊詩人は歌う
愛と明るい未来を!
・
・
・
大聖堂の時代は終わる
野蛮人が押し寄せてきた
そのもの達を門の中へと招き入れろ!
この世界は終わる
どうせ
2000年に終わるのさ・・・
•*¨*•.¸¸♬︎ •*¨*•.¸¸♬︎
悲劇の始まりを予感させる歌。
一切、希望は感じられない
悲しげなメロディーです。
羽生選手は、ジャンプでこの時代の力強さ、
スケーティングや技の繋ぎで
ノートルダムの世界観を表現。
② Les sans-papiers
(浮浪者たち)
ジプシーのリーダーがノートルダムに避難所を求める歌。
🎼.•*¨*•.¸¸♬
俺たちは身分がない
嫌われ者の流れ者
男も女も住む家がない
ノートルダムよ!
どうか俺たちに安息の地をお与えください
俺たちの仲間は門に千人いる
まもなく1万人が到着する
そのうち10万人がこの地に訪れる
やがて、仲間は100万人になるだろう
俺たちは浮浪者、嫌われ者のジプシー
いま、世界は変わろうとしている
安息の地を俺たちに!
🎼.•*¨*•.¸¸♬
ジプシーのたくましさ、歩んできた運命の悲哀を感じます。
羽生選手はこれらの心情をステップで表現。
悲しい運命を予想させる曲です。
③ Tu vas me de truire
(お前は私を破滅させる)
聖職者フロロが歌う。
自分の破滅の原因をエスメラルダのせいにする、自分勝手にも程がある歌。
しかし、曲自体はとても繊細なメロディー!
心に残る秀作です。
🎼.•*¨*•.¸¸♬
熱い思いが押し寄せる
理性も失い、進むべき道もわからない
我が身の不運もあの女がいるからだ
わたしは溺れてゆく
誰も引き止めない
良心の呵責もありはしない
お前は私を破滅させる
お前は私を破滅させる
私は命ある限り
お前を呪い続ける
お前は私を破滅させる
お前は私を破滅させる
出会ったその日に分かっていたはずなのに
🎼.•*¨*•.¸¸♬
16才の踊り子への異常な執着ぶり。
胸に秘めた激しい欲情は
隠しきれず。
思い通りにならないエスメラルダへの想いは
どんどん憎しみに変わってゆきます。
④ Danse mon Esmeralda
(踊って僕のエスメラルダ)
カジモドが、
処刑されたエスメラルダの亡骸を
抱きしめながら歌います。
🎼.•*¨*•.¸¸♬
僕の腕の中においで
僕だけのものだ!
僕だけの・・・。
僕の小さなエスメラルダ
どこにもいかないで
いつの日か
僕達の骨が出てくるだろう
ふたり抱き合った骨が
そして、みんなは知る
僕がエスメラルダを愛したこと
それは究極の愛
魂は
空の光の中へ登ってゆく
踊って、僕のエスメラルダ
歌って、僕のエスメラルダ
僕はいま、死ぬほど孤独なんだよ
この命はつきても
愛は死なない
踊って、僕のエスメラルダ
歌って、僕のエスメラルダ
愛は死なない
踊って、僕のエスメラルダ
歌って、僕のエスメラルダ
一緒にいれば、
決して、死にはしないから
向こうの世界へ
一緒に行こう。
(>︿<。)
この純粋な深い哀しみを
どのように演じたのか(T_T)
羽生選手の表情が表しています。
運命に逆らうことなど出来るはずもなく
悲運に落ちてゆくカジモド。
嘆くカジモドが大聖堂から見た景色は
初夏の朝焼けに包まれた
美しいパリの街並みでした。
諦めにも似た苦しみ、激しい感情を
羽生選手から感じることができます。
🎼.•*¨*•.¸¸🎶 🎼.•*¨*•.¸¸🎶
全日本選手権で初優勝し、
期待を一身に背負った羽生選手。
オリンピック出場枠をかけての魂の演技です。
スケ連コノヤロー
インフルエンザで練習不足、
練習開始後の左膝の痛み、
フリーの公式練習での右足首の捻挫
最悪のコンディションで臨んだ
「ノートルダム・ド・パリ」は
4回転トウループと4回目サルコウを入れ、
技の繋ぎも途切れることのない
鬼プログラムでした。
ミュージカルの歌詞を心に思い描きながら
ご覧下さい
苦痛の表情は
羽生選手の痛みでもあり、
運命の悲劇に落ちていく人々の
嘆きだったのかもしれません
美しくも儚い羽生選手の姿は
心の鐘を鳴らして、止むことを知りません。
この演技を見る度に
今でも涙がこぼれてしまいます
(╥_╥)
✩*;+',.:-✩✩
ふたりの「ノートルダム・ド・パリ」
いかがでしたか?
まさか四部作になるとは思いもせずに
記事にしてしまいました
本当は、まだまだ書きたいことがあるんです。
・・・
時同じくして
当時のアイスダンスの世界王者、
メリル・デイビス/チャーリー・ホワイトが
「ノートルダム・ド・パリ」を演じています。
羽生選手の言葉より
「あれを見ると、なんで俺は同じ曲をやってるんだろう、って気持ちになりますよ。素晴らしすぎる・・・。」
ほら、アイスダンスの演技も
見たくなるでしょう?
それに、ジョニーウィアーと羽生結弦。
2人とも、その容姿では到底カジモドには
なりきれない。
もちろんフロロにも。
そこを演技で表現するために
どのように心情を表したのか・・・
興味はつきません。
(〃´o`)…
衣装に込められた意味や
他の試合で演じた「ノートルダム・ド・パリ」
とか・・・(´>∀<`)ゝ
もう力尽きたので
またいつか
記事にしたいと思います
長い長いお話を
最後までお読みいただき
ありがとうございました
まるで血が流れるような、右脚の装飾。
ジョニーのダムパリも素晴らしい!
でも、男子フィギュアでこのような衣装、
ロシアのフィギュアに影響をうけた
バレエのような表現力は
なかなか高い評価は得られませんでした。
でも、日本では大人気でしたよ
羽生選手も言っていたように。
( ´ ▽ ` )ノ
人気ブログランキング