🐨コアラです。


 かかりつけ医のクリニックの『ストーマ外来』で手術を受けた総合病院の『ストーマ外来』の相談。
 パウチ等の装具類について、
「病院の備蓄を持って来ただけで選択の余地はなく退院後に困った」
というもの。そもそも病棟看護師は入院患者に対応するもので、退院後は外来看護師が対応し、排泄創傷ケアとして『看護外来』として『ストーマ外来』は確立されるべきなのですが、人員不足からか病棟看護師が『ストーマ外来』を担当する状況が多いのが原状です。
 病棟看護師に装具等の選択を依頼するのは無理な話なのです。その病院が公立病院の場合、看護師は準公務員、『利益誘導』となる可能性もあり、患者や患者家族から物品を受け取らないのもその理由、当然福祉事務所も何も出来ません。

 かかりつけ医のクリニックでは、『午前診察』と『午後診察』の間に『ストーマ外来』の時間を設け処方箋発行時の必要性から医師も関与して行っています。
 時間に余裕がある分、余裕を持って対応出き、🐨というモルモットがいる事からパウチ等の装具に関しても知識は豊富です。

 パウチはメーカーではなく
「身体にフィットするか」
を基準に選ぶ必要があります。身体にフィットしていなければ『漏れ』や『外れ』に繋がります。

 身体にフィットさせる為に必要なのは面板選び、『平面面板』か『凹型面板』かが問題です。
 腹部に膨らみがある恰幅外来良い場合は『凹型面板(コンケーブ)』、ストーマ周囲が凹んでいる場合は『凸型面板(コンベックス)』です。
 ただし腹部の膨らみも千差万別で下部がフィットしない場合には面板に切れ込みを入れて調整する必要があります。
 女性の場合腹部が柔らかい(脂肪移動)ので一見フィットし易いのですが、逆に隙間が出き易いようで数日間の使用で漏れにつながるようです(?)。
 基本面板の粘着力だけでは固定出来ません。サージカルテープ等で貼り付ける必要があります。

 🐨は既存孔の空いた『プレカットパウチ』を使用しています。確かに毎回面板を切る手間は無いのですがストーマとの間に隙間がある為に『モルダブル(成形可能)リング』を使用しています。

「隙間を埋める為のものがあり過ぎてどれを使えば良いかわからない」

 基本『プロテクティブシール』です。面板下への潜り込みを防ぎます。『モルダブルリング』は柔らかく貼り付きます。(コロプラストのみ)
 ストーマ周囲が凹んでいる場合には『凸型面板』ですが『プロテクティブシールコンベックス』もあります。
 手術痕や臍等で面板下に部分的に凹みがある場合には、様々な形状の『ペースト』があります。
 サンプルを取り寄せて自らの身体で確認してください。