釧路に住んでいた6月のある日、根室・落石でフットパスを歩くイベントに参加したときの思い出話の続きの続き。

 

 

落石フットパスの景色と落石漁協婦人部のみなさん手作りの劇的においしいスペシャル弁当を堪能し、興奮冷めやらぬ気持のまま、帰途につくべくJR落石駅へ。

 

ここからどれくらい電車の待ち時間があったのか、おそらく一緒の電車で帰ったであろう参加者のみなさんとどのような会話をしたのか、まったく覚えていないのですが、帰り道、ひとつだけ覚えているのは、電車の窓から見た風景です。

 

 

別寒辺牛(べかんべうし)湿原。

線路の周りには道路がなく、おそらく、人は別寒辺牛川伝いでしか入ってこられないような場所だった気がします。

 

この日、落石でフットパスを歩いていたときは、青空がきれいな晴れのお天気でしたが、釧路へ向かうにつれ、釧路エリアっぽい雲がたちこめた空模様になり、途中からは雨が降ってきました。

 

せっかく晴れていたのに...と思ったのですが、緑色と水辺の湿原風景が目に焼き付くほど美しく、その景色に見とれてたことを思い出します。

あまりの美しさに(この写真では美しさが伝わらないかもしれませんが)電車の中での会話も忘れてしまったようです。

 

この日以来、湿原が好きになりました。

この日があったから、ペンネームをWetlandHokkaidoにしたといっても過言ではありません。

 

川が蛇行し、ゆっくりと水が流れる湿原と人が入っていないようなしんとした感じが好きです。

 

落石フットパスの楽しかった思い出とともによみがえるのは、別寒辺牛湿原の雨に濡れた緑色の景色です。

 

WetlandHokkaido