"Obake Sakura" in Urakawa Town, Hokkaido

 

北海道浦河町で思いがけないことをダブルで体験!

 

浦河町にあるどうしても行きたかった飲食店でランチを済ませ、さて、どこへ行こう!と浦河町観光協会でいただいたパンフレットの1枚"浦河町の桜の見どころmap"を見ると「うらかわオバケ桜」とあるではないですか。


なんでも、JRA日高育成牧場の敷地内にある丘に立ち、北海道で最も長い幹の周長を持つエゾヤマザクラだそう。

私有地のため、この時期だけの数日間、一般開放されるそうで、なんと今シーズンは、4月28日が一般開放最終日!

 

「これは運命!」とばかりに勇んで車でアクセスしました。

 

臨時駐車場から歩いて小高い丘を5分ほど上ると見えてきたのが「オバケ桜」。

遠くから見てもとても形がよく、「この木何の木気になる木」にも負けないのでは?と思うようなバランスがよい枝ぶりです。

(樹木フェチなので、日頃より枝ぶりに大変興味があります。)

 

ところが、ひと目見た時にあることが頭をよぎりましたが、その思いを敢えて打ち消し、近づいていくと…頭をよぎったことは現実のものでした。

 

そうです。

 

花がほとんど散っていたのです!

 

 

それでも、どうしてもあきらめきれず、わずかに咲いている花を探してみたりしましたが、散った後、残っている萼片(がくへん)の数の多さを見ると、オバケ桜がいかに美しく咲いていたかを彷彿とさせ、なぜもっと早くこれなかったのか、と悔やみたくなる気持ちでいっぱい。

 

ですが、周りの景色、特に向かいに連なる山の春紅葉風景はきれいで、何よりオバケ桜のフォルムがあまりに見事で、それなりに満足して丘を下りました。

 

すると、入り口にはちゃんと、26日の満開なオバケ桜、27日に半ば散っているオバケ桜の写真が貼ってあったのです。

 

喜び勇んで、入り口の案内をよく見ずに丘を登ってしまったのでした。

 

やってしまった感と、慌てて上った自らの滑稽さ、そしてちょっとした運動になった丘登りの爽快感とが相まって、忘れ難い体験になりました。

 

こうなったら、いつかきっと満開の(せめて8分咲きくらいの)オバケ桜を見たい!と思った次第です。

 

 

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