Rotary snowplow auger for the winter in Sapporo, Hokkaido

 

いつしか気になっていた「ロータリー除雪車」。

札幌をはじめ積雪が6メートルにも達する雪国では、除雪・排雪作業が冬の生活を支えてくれています。

 

ひと晩で30センチほども積もる大雪の朝は、家の前などは自力で雪かきをしますが、辺りの道路、住宅道路はもちろん幹線道路ももれなく大雪で、車の通行に影響が出るほどになります。

 

そんな日は、真夜中から出動して雪国の生活を守ってくれているのが除雪車なのですが、そのなかで、1シーズンに2度ほど登場し、除雪車が道路脇にまとめてくれていた雪(これにより道路幅が著しく狭くなっている)を掻き込んでトラックに乗せ、排雪してくれるのが「ロータリー除雪車」です。

 

車体の前面についている大きな「オーガ」(スクリュー)を稼働させて雪を掻き込み、その上部についている煙突型の「シュート」から雪を噴出してトラックに積みます。

 

その迫力と言ったら、ワクワクする感動ものです。

 

というのも、2月上旬ともなると、道路はどこも狭まり、住宅道路に至っては、車が1台分しか通れないところも出てきます。

 

そんな雪に埋もれた街を道路の雪を排雪することで、車も人も行き交いやすくなり、また雪が積もってしまうまでの間、人々は安心・安全に通行が可能になります。

 

ロータリー除雪車が排雪してくれた後の道路は、規則正しく排雪されてまっすぐな雪の壁ができ、スッキリ感がハンパない。

 

毎シーズン、その1回か2回の排雪作業を心待ちにしているのです。

 

そしてこの日、お昼休みに休憩している排雪チームのロータリー除雪車を発見し、お願いして写真を撮らせてもらいました。

同時に念願のロータリー除雪車パーツプチ見学。

 

もう、雪国でこの作業をしているしている方々にはリスペクトしかありません。

作業をしている様子も、作業後のスッキリした道路も、見るたびに感謝の気持ちが沸きあがってきます。

 

そして毎シーズンその光景を見ているうちに、いつしかロータリー除雪車が好きになっていました。

 

この排雪作業が終わると、道路の脇の積雪に加え、あんなに厚く積もっていた道路路面の雪もすっかり取り除かれ、アスファルトが見えるほどに!

 

作業をしてくれたチームに感謝をしながら道路を歩きました。

 

が、翌朝、前日のアスファルトが見えていたスッキリ感はどこかへ行ってしまい、再び30センチ近くの雪が積もっていました。

 

もちろん、自力で除雪です。

もちろん、手動です。

 

恐るべし雪国、春遠からじとも、雪かき卒業はまだかなり先…。

 

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