私が広島へ発った日、それはそれは激しい吹雪の日でした。
運よく、広島便は定刻で発着し、事なきを得ました。
夜の便では激しい悪天候に見舞われたことはありますが、昼間の便で吹雪に遭遇したことがなかったので、雪が飛行機の窓に凍りつき、“すりガラス”のようになっている様子をはじめて見ました。
これが、思いのほかきれいなのです。
これがその窓。
少し窓の氷が解けてきたところです。
離陸前、そして離陸してしばらくは、小石のような氷が窓一面に張り付いていました。
ちなみにタイトルの「しばれた」窓というのは、北海道弁で「凍った」窓という意味です。
また、「今日はしばれる~!」とは、「今日は冷え込んでる~!」という意味になります。
雲の上に出て、しばらく飛んでいると、氷が解けたのと風に吹き飛ばされたのとで、
窓はすりガラスからどんどん透明度を増して行きます。
透明度が増し、雲の上空へ行くほど、空の青さが濃くなって美しい色です。
さらに、窓のほどよい模様と重なってとても面白い絵です。
飛行機の飛行速度がわかるような漫画の絵に見えます。
わずかに残っていた「しばれ」の名残がどんどんなくなってきました。
まるで「兼高薫世界の旅」に出てきそうな飛行機の翼!
(「兼高薫~」は、1959年から1990年にかけて放送されたテレビの旅番組です♪)
着陸まで30分ほどになると、窓の「しばれ」はすっかり消え、元気な(?)モクモク雲が見えました。
いつもは「きれいだなぁ」と下から見上げる雲。
上から見下ろしても、やっぱりきれいです。
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