ようやく斜里町の「道の駅しゃり」に到着。

実はこの日、斜里町では『しれとこ斜里ねぷた』を開催していました。

 

そして、旅の目的のひとつ、斜里町で会うことになっている友人は、この日まだ仕事中!

大勢の人が繰り出しているなか、探し出さなくてはなりません。

 

しかし、まずは腹ごしらえ。

ディナーのはじまりです(笑)。

 

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道の駅しゃりの前に並ぶ出店のひとつに目が釘付け。

初めて見る食べ物です。

 

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その名も「でんぷん団子」。

出店の前には、行列ができています。

早速、並びます。

 

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2枚、焼いてもらいました。

あっつ熱です。

そして、結構大きいのです。

1枚50円♪

 

冷めるのが待てず、口の中をやけどしそうになりながら、ほうばると・・・

ほんのりとした甘さと表面の焦げが香ばしく、予想をはるかに超えるおいしさ♪

 

でんぷん団子を焼いていたおばちゃんに聞いたところ、でんぷんと甘く煮た金時豆で作っているそう。

煮豆のほどよい甘さが後を引くおいしさです。

 

あとで調べたところ、でんぷん団子は道東地方の郷土料理だそうで、昭和20~30年頃から食べ始められたもよう。

 

【おおよその作り方】は、煮豆を作ったら、まず煮豆と煮汁を暖め、でんぷんと塩・煮汁のみをまぜる。

そのなかに煮豆を加えて、さらに熱湯を加えて手早くまぜ、油をひいた鉄板で焼くと完成。

 

そういえば、小学校3~4年生のとき、じゃがいもとでんぷんの授業で、担任の先生が、

「先生が子どもの頃は、でんぷんと砂糖に熱湯をかけて、急いでよくまぜたものを貴重なおやつとして食べていたんですよ。片栗粉から作るので、“くりこちゃん”と呼んでいました」

と話していたことを思い出しました。

 

その先生が子どもの頃といえば、戦時中か戦後まもなくだったと思われます。

煮豆を入れて少し贅沢な“くりこちゃん”を焼いたものが「でんぷん団子」かもしれません。

 

40年以上も北海道に住んでいながら、“初めて知った北海道の”郷土料理に、北海道の文化の多様性を感じずにはいられません。

 

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