三月の閑話休題です。

 

2025年3月のテーマ

「するっと読めちゃう!エッセイ」

 

でおすすめしてまいりました。

 

今回は第三回目でちょこっと書いただけになりましたが、近年ではエッセイ漫画も数多く出版されていますので、それこそ"するっと読めちゃう"エッセイが増えていると思います。

小説を読んでいても作品には著者の個性が表れていると感じますが、エッセイの方がより素の作者が表れていると思います。

物語を通して語るのではなく、御自身の経験や感じたこと、考えたことなんかが語られているので、よりストレートな表現になっているというか…。

その分読者にとっては、著者との距離が近く感じられるのがエッセイの醍醐味だと私は思います。

私の場合は、好きな作家さん(主に小説や漫画の作者)のプライベートをのぞき見させてもらえるような気がして、エッセイを読む動機になることが多いんですけれど、エッセイストさんの作品はまた違った感じ…ドキュメンタリーを観ているような気持ちに近いかも…になるなあと今回気づきました。

何か不思議な気がするんですが、同じように御自身の言葉で日々のつれづれを綴っているものであっても、いわゆる日記文学を読んだときとは作者に対する親近感がちょっと違うんですよね。

エッセイだと、自分は外から作者を眺めているのではなくて、作品を通して作者とやり取りしている感覚が少しあります。(あくまで私の場合です。)

何だか、改めていろんなエッセイを読んでみたいなという気持ちになりました。

 

さて、そろそろタイトルの「ようやくクリスティー沼から出られそうな話」にまいりましょう。

昨年12月ごろから久しぶりにクリスティーの本に手を出したが最後、どっぷりその世界に浸ってしまい沼から抜け出せなくなって4か月になりました。

 

 スパイ小説

 → ミス・マープル物

 →トミーとタペンスシリーズ

 

間に他の本をちょこちょこ挟みつつ、シリーズごとに制覇していって、ようやく満たされまして、ひと段落しそうです。

(あと、トミーとタペンスシリーズの最後の一冊を読んだら一旦切りをつけるつもりです。)

今月のテーマに決めてから、エッセイを何冊か新しく入手して読みふけっていたのが、他の作家さんやジャンルに目を向けるきっかけになりました。

二月三月と忙しくて読書時間が減ったことも無関係ではなさそう。

 

で、わざわざご報告するような内容でもないのにブログに書いてしまう、その動機とは…。

4か月もの間、安全基地(クリスティーの世界)でぬくぬくと過ごしていたけど、もうそろそろ冒険(初読の本の世界)に飛び出したくなったんだなあ…と自覚したということを書きたかったからです。

 

個人的には、一度読んだ本を再読したくなるきっかけは色々あります。

 

1.初読のときにさらっと流してしまったが深掘りしたくなった

 → 続きが気になりすぎてガーっと読み進めてしまったときにこうなりがちです。

 

2.全然別の作品に触れているときに、既読の本との関連性を感じた時や、同じ作者の過去の作品を思い出してもう一度読みたくなってしまう

 → 流行りの映画とか、新作のアニメとか小説でメディアから情報がバンバン流れているタイミングで起こりがちです。

 

3.今の自分に喝を入れてほしい時、元気を出したい、やる気を起こしたいなど、自分の中のスイッチを入れたい

 → 前向きになりたいときや、物事がうまくいくと信じたいときには"ダイエット・クラブ"シリーズを再読しがちです。

   やる気を出したいときは、岡本太郎さんの「壁を破る言葉」とか。

 

 

 

 

4.本棚の整理をしていて目についた本が懐かしくて再読してしまう

 → 誰にでも起こることでしょう。手元に置いている本は基本的に好きな本。

 

などなど。

 

だけど、今回のクリスティー作品のように、私にとって安全基地になっている本というのがいくつかありまして、それらの本を再読するのにはあまり明確な理由がないと感じています。

強いて言うなら、3.のケースに近いかな。"ダイエット・クラブ"シリーズは再読率がすごく高いので。

4.のケースみたいなきっかけがなくても、読むために探して出してくるんですよね。

読んでいるとただただ居心地が良くて、その本の世界に入りたいという感覚なんだと思います。

 

読書好きの方であっても、好みや方法は人それぞれなので、私が書いたような感覚は理解できない方もいらっしゃるかと思います。

また、私自身感じていることですが、同じ本を何度も読むということは、人生において、未読の本を読む時間がそちらに取られているということで、ある意味では損をしている側面があると思うんです。

ただ、私にとって読書は嗜好品なので、好きなものを好きなだけ読む(できる限り)というのはとても重要です。

 

そういったことをつらつらと考えてしまったので、今回はこのような内容となりました。

毎度のことですが、実のない話にお付き合いいただきありがとうございました。

 

それでは、来月のテーマとまいりましょう。

 

2025年4月のテーマ

「青春小説に触れよう」

 

で、まいりたいと思います。

2019年3月に同じテーマをやっています。

春先はなんとなく"出会いや別れ"、"新しい環境"なんかを感じる季節なので、単純な私の脳内では"青春"と結びついてしまっているようです。

よろしければまたのぞいていただけると幸いです。(*^▽^*)