十一月の閑話休題です。

 

2023年11月のテーマ

「いっぱいあるぞ!時代小説」

 

でおすすめしてまいりました。

 

時代小説というジャンルに属する作品もバラエティ豊富だと知っていただきたいと思い、有名どころで作風がそれぞれ違う作家さんの代表作をチョイスしたつもりです。

私は時代小説も読む方ですが、どちらかというと若い頃にたくさん読んでその後は遠ざかっている気がしていますし、その時々の気分であちこちのジャンルを渡り歩くので、時代小説ファンの方からすると「もっと面白い本(または作家さん)あるのになあ…」と思われたことと思います。

ともあれ、昨今では時代小説の読者層が上の年代に偏っているように思うので、若い方にもこのジャンルの本を知ってほしいです。ただ、このブログをご覧になってくださっている方々の中に30代以下の年齢層の方がどのくらいいらっしゃるのか…。正直自信ありませんが。

 

さて、今回のタイトル「図書館の利用法がなってませんでした」の話にまいりたいと思います。

"不覚!"は心の叫びです。はい。

何か月か前に、ティーンズ向けの社会学(?)の本を読んでいた時のことです。

その本は、十代の若者を対象に書かれた本で、

 

・ニュースで流れている情報から社会が見える

 →どのような点に注目すると社会が見えてくるのか

・世論調査などのアンケート結果を額面通り受け取ってはいけない

 →調査対象がどのような人々だったのか、アンケートの項目はどんなものだったのかによって結果は操作可能

 

など、日々受け取っている情報というものをもっと疑ってみることが"考える"ということにつながるんだということが書かれていました。

もちろん内容はそれだけではありませんでしたが、私の中で一番大事なこととして残ったエッセンスがそこだったということで…。

 

それはさておき、その本の中で、自分で情報を集めることの大切さが説かれており、ネットでの情報収集は信頼性に欠けることが指摘されていました。書籍として発行されているデータの方が信頼度は勝る。ゆえに、図書館で年鑑などの本を探して情報収集してみると良い。図書館では検索システムというものがあって、それを利用することでほしい本を見つけられる…というわけで、検索のやり方なども書かれていました。

 

私は図書館が大好きですし、検索システムのことも知っています。利用したこともあります。

ですが、この本に書かれていた情報にズガーン!!と衝撃を受けたのです。

それが、"図書館の書架に並んでいる本は一軍だけ。二軍以下の本は倉庫にしまってある。だから検索システムで調べれば棚にない本でも見つかることがある。"ということ。

 

当たり前のことなんですが、私の脳内ではその情報が長年ねじ曲がって解釈されてきていたことに気づいたのです。

学生時代に図書館で資料を探していた時は、一部の人しか必要としない資料は書架にないことが多く、検索システムを使って確認したうえで出してもらったりすることがありました。

その時の経験から、"資料や論文みたいな本"(つまり専門性の高い本)="倉庫にしまってある本"だという思い込みが私の中にできてしまっていたようなのです。

これが"一軍の本"、"二軍の本"という分け方になるとまるで話が違ってくるではありませんか。

人気のない本(あまり借りられていない本)や発行年が古い本(新刊がどんどん入ってくれば隅に追いやられてしまう)は専門性などとは関係なく雑誌だろうが小説だろうが絵本だろうが、二軍になってしまう。

収納スペースの問題もあると思うので、中には廃棄されてしまう本もあるかもですが、二軍落ちした本たちは倉庫に眠っているけれど借りることはできるわけです。

 

以前に下の記事を書いたとき、私が図書館で山村美紗さんの本がないかとチェックしたのは一軍の並ぶ書架だけでした。

検索システムを活用すれば、たくさんではないにしろ、倉庫には保管されていたのでは…?

 

 

 

 

というわけで、早速、検索してみました。

結果は…もうお分かりですね。

思い込みさえなければ、この時点で私は山村美紗さんの本を図書館で借りて読むことができたわけです。

まさに、不覚!!!

 

その上、間違った情報をブログで発信してしまい、大変申し訳ありませんでした。

 

気づいたときにすぐ記事に訂正を入れようかと思ったのですが、もう一度同じ記事を読まれる方は少ないと思ったのと、言葉の言い間違いとかの話ではないので、"閑話休題"でちゃんと書こうと思った次第です。

 

つまり、山村美紗作品は、「図書館に置いていない」のではなく、「図書館の書架に置かれなくなっている」というわけです。

読みたい方は、検索システムを利用すれば見つかると思います。

 

今の私にとって図書館が、"新しい本との出会いの場"になっていることが、思い込みを助長させていました。

近所の図書館が中規模なんですが、欲しい本を検索して探すために行くのではなくて、書架をぶらぶら歩いて心惹かれたタイトルの本を借りる一期一会を期待していく場所になっています。

欲しい本を探しに行くこともゼロではないんですが、基本、用事がなくても行ってなんとなく本をみるところです。

欲しい本は大体以前に書架で目にして気になっていた本なので、検索システムを使うのは子供が本を探すのを手伝う時くらい。

 

本が好きだ、図書館が好きだと言いながら、図書館の利用法がなっちゃあいなかった。

恥ずかしくてたまりませんが、謝罪と自戒を込めて、今回の記事とさせていただきました。

 

さて、気分を変えまして、来月のテーマといきましょう。

 

2023年12月のテーマ

「クリスマスには日本のクリスティーを!」

 

でまいりたいと思います。

日本のクリスティー…すなわち山村美紗さんの作品をおすすめしたいと思います。

毎年12月はクリスティー存命の頃の新刊発売のキャッチフレーズにちなんで、クリスティー作品をおすすめしてきましたが、今年は10月にポアロの映画と関連付けて既にやってしまったので、ちょっと変えてみます。

夏ごろから、山村美紗作品をザクザクとゲットしまして、まだ積読が10冊ほどありますが、まあまあ色んなシリーズの作品を読んだと思います。

基本はキャサリンのシリーズが好きな私ですが、他にも面白いなあと思った作品がたくさんあるので、おすすめしたいと思います。

ご興味ありましたら、覗いていただけると幸いです。(*^▽^*)