ちょいと早いですが、五月の閑話休題です。

 

2023年5月のテーマ

「衝撃を受けた第一巻」

 

でおすすめしてまいりました。

 

好きで何度も読んだ本…というのとは別に、読んだ回数とは関係なくインパクトがあって記憶に残る本っていうのありますよね。そういう本をピックアップしてみました。

 

"インパクトがあって記憶に残ったエピソードや内容"というのなら、誰にでもたくさんあると思います。

どこで聞いたのか観たのか読んだのか…そこはうろ覚えだけど、エピソードや内容は印象に残っている、、、というやつ。

でもそれが「本」となると、一度立ち止まって記憶を巡らせないと出てこないのではないでしょうか。

"インパクトがあって記憶に残る"ということは、何らかの形で自分に影響を与えているということではないかと思います。

皆様も、ちょっと自分を見つめなおす意味でも、やってみると面白いかもしれません。

 

それでは、今日のタイトル"シャーロック・ホームズの影響力について考えてみた"のお話に移りたいと思います。

私はこのブログで散々アガサ・クリスティーファンを公言しておりますが、基本的にはミステリー好きなので、当然のことながらシャーロック・ホームズも大好きです。

ポアロよりもホームズの方が出会いは早いですし、児童文庫などの簡略化された物ではない、コナン・ドイルのホームズ作品を読んだのも、クリスティーのポアロ作品より先だったと思います。

 

とにかくホームズは架空の探偵として知名度が高く、世界一有名な探偵だと思います。

そのため、原作を子供向けに漫画化、アニメ化したり(人形劇もありましたね)のみならず、ドラマ化も何度もされています。

 

近年ではホームズがもし現代のロンドンにいたらというコンセプトのドラマ(BBCの「シャーロック」)や現代のニューヨークにホームズがいてワトソンが女性だったらというドラマ(米ドラマ 「エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY」)もでてきて、もはや原作からは離れていっているけれど、やはりそこにはホームズ物と感じさせるように作られていたりして、根底にあるホームズへの愛を感じます。

 

 

 

 

また、キャラクターの造形にホームズを取り入れている作品も数多くあります。

一番有名なのはやっぱり「名探偵コナン」かな。ドラマ「相棒」杉下右京も"和製シャーロックホームズ"の異名をとっています。

 

 

 

原作に近いもの、原作を下敷きにした新しいホームズ作品、キャラクターの造形にホームズを取り入れてそれを公言しているもの、それぞれの作品において、"ホームズ"像は違います。

頭の回転が速く鋭い、たくさんの言語を話せる、武術の心得がある、ちょっと変人、バイオリンを弾く、悪癖があって注意されても直さない、など特徴はいろいろありますが、それらのどこを取り入れて強く打ち出すかによって、作品の"ホームズ"像がすごく違ってくるので、面白いなと思います。

 

「名探偵コナン」の工藤新一はホームズをすごくリスペクトしていて本人もホームズっぽいキャラクターですが、変人っぽい(常識を無視する)ところはないですし、例の悪癖のようなものもありません。

ホームズのカッコいいところを集めた感じです。まあ、高校生(小学生でもあるか、、、)なので、恋愛も友情もあるし、ミステリー一辺倒の作品でもないので、コナンのコナンらしさにホームズっぽさがつけ足されている感じがします。

 

「相棒」の杉下右京は物事のとらえ方が人とは違っていたり、命令を平気で無視したりと周りから変人と思われるような行動をします。バイオリンを弾いたり紅茶を愛していたりと英国紳士風なところもホームズを連想させます。その反面、杉下右京らしさといえば警察官としての正義の在り方。一本筋の通った意志の持ち主であるというところが彼のキャラクターを決定づけていると思います。

 

こんな感じで作品によって色々なんですが、とにもかくにもシャーロック・ホームズの影響力のすごさよ…。

というわけで、

 

2023年6月のテーマ

「"ホームズ"が出てくる本」

 

でおすすめしてみたいと思います。

ほんっとにたくさんありますよね。

私はホームズ像の違いを比較するのが楽しいです。

ただ、不満というかジェラシーもありまして…

 

なんでホームズばっかりなのさ!

ポアロもマープルももっと脚光を浴びてもいいはず!!

 

…心の叫びでした。

来月ものぞいていただけると幸いです。(*^▽^*)