2022年8月のテーマ

「おうちにいよう(第二弾)」

 

第二回は、

『癒しと笑いの感動コメディ』

でおすすめしたいと思います。

 

まず一つ目はこれ。

 

「ウォルター少年と、夏の休日」

2003年公開

 

 

 

 

です。

 

1960年代のアメリカが舞台で、母の手一つで育てられた14歳のウォルター少年が、会ったこともない大叔父兄弟の家に夏休みの間預けられるというお話。この二人の大叔父が、田舎の小さな家に住んでいるにもかかわらず、大金持ちだと噂されており、実際、お金の使い方を見ていればそれらしい。しかし、いったいどこでそんなお金を手に入れたのか誰も知らない…という不思議な人物たち。ウォルター君は生活を共にするうちに、秘密主義の二人の大叔父の過去を知り、段々と二人を好きになっていきます。

ウォルター少年役をハーレイ・ジョエル・オスメント君が好演しているのも良いのですが、それ以上に二人の大叔父、ハブガースがとてもかっこよくて素敵です。

ハブもガースも老齢といってよく、彼らの遺産を狙う親戚にうんざりしています。つまり、いつ死んでもおかしくないと1960年代に思われるくらいの年齢だということです。

ですが、ハブは今でもとてもたくましくて力持ち。パブでチンピラの若者たちを返り討ちにして、本当の男とはどんなものかと講義するくらいのかっこよさです。

一方のガースはハブのような肉体派ではないものの、気持ちが若々しく、優しくてユーモアにあふれています。

この三人の心がつながっていく様と、周りで起こるちょっとした騒ぎとが、観ていて心地よい映画です。

ちょっと昔の作品にはなりますが、私はものすごく好きな作品です。おすすめです。

 

もう一つは、

 

「最高のふたり」

2011年公開

 

 

 

です。

 

フランスの映画なんですが、コメディであり、ヒューマンドラマ。

頸椎損傷で首から下の感覚がない富豪の男性と、その介護人になった貧困層の若者の間に芽生える友情のお話。

大富豪のフィリップのところで新しい介護人を探していたとき、貧困層の黒人青年ドリスが面接に訪れます。彼は生活保護の申請のために必要な不採用通知を目当てに面接に来ており、もともと介護人になるつもりなど毛頭なかったのですが、フィリップは彼を採用します。

介護人になったドリスは富豪の屋敷に住み込み、積極的にではないにせよ徐々に介護の仕事を覚えていきます。

それまでおかれていた環境も、好みも、年齢も、何もかも違う二人でしたが、お互いの知る世界を教えあい、時には衝突しながら友情を育んでいきます。

ドリスの破天荒なところや、上品ぶらないでたまにははじけようぜ!という感じ、遠慮しない物言いはフィリップに活力を与えてくれます。また、フィリップと共に暮らすことでドリスは洗練されたマナーやそれまで知らなかった芸術に触れて、心の豊かさのようなものを得ていきます。

異文化の遭遇に伴って起きるドタバタ劇はコメディとして楽しいし、二人がどう変化していくか、その結果どのような道を歩むのか、ドラマとしてとても感動しました。

 

多くの有名な方々がおっしゃっているように、私も人生には笑いが必要だと考えています。

それゆえかどうかわかりませんが、映画でもドラマでも、コメディが大好きです。

笑いを取ればいいというハチャメチャな展開のものではなく、しっかりしたストーリーの上に展開されるコメディは思い切りお腹の底から笑って元気になれるというのとはちょっと違いますが、笑いで元気にしてくれるところは同じだと思います。

おすすめいたします。(*^▽^*)