2022年1月のテーマ
古典が楽しくなるかもな本
でおすすめしてまいりました。
私は漫画やティーンズ向けの小説を入り口に、日本の古典文学に興味を持ちました。
中・高生の頃にたまたま目にした作品のおかげで、高校の古典の授業も苦ではありませんでした。
大人になった今、さすがに原文の古典は読めませんが、現代語訳されていれば内容には興味があります。
同じように、興味を持つきっかけになればという作品をおすすめしました。
ちょっと古い作品が中心になったことは否めませんが…。
さて、今回のタイトルは「日本の古典文学って楽しい!」というわけで、おすすめ記事では書ききれなかった古典文学の楽しさについて語らせていただきたいと思います。
まずやっぱり親しみやすいのは平安時代の物語もの。
「竹取物語」なんかは超メジャーです。昔話の「かぐや姫」ね。
お話の筋を知っているから、わざわざ古典で読まんでもいいという考え方もありますが、昔話って子供向けにいろいろと改変されていたりしますから、原典主義の方なら元々の作品がおすすめ。
あと私が読んだ範囲では「落窪(おちくぼ)物語」と「虫めずる姫君」。
「落窪物語」の方は、日本版シンデレラといった話。貴族の姫君が意地悪な継母にいじめられて床が一段下がった部屋で生活させられているのでついた呼び名が"おちくぼ姫"。やがて貴族の若者に見初められるというストーリーです。
「虫めずる姫君」は「堤中納言物語」に収められている短編の一つ。主人公の姫は昆虫をこよなく愛し、自分でも飼育しています。そればかりか供のものにも昆虫の名をつけたり、子供たちに虫を捕まえてこさせたりと平安時代の貴族の姫君にはあるまじき風変わりな姫君です。
化粧もしない。眉も剃らない。ただただ好きな昆虫のことに夢中な姫君に求婚する男などいない・・・はずでしたが彼女を垣間見た(平安時代の姫は外部の人間に姿を見せないのが基本。恋愛のきっかけは大抵"垣間見"という名の覗きです。文字通り、垣根の隙間からちらっと見るってこと。)変わり者の男性から文(ふみ)をもらうというストーリー。きちんとした結末は用意されていないようですが、とてもユーモアのある作品です。
「落窪物語」は田辺聖子さんが現代語で小説化されていて、私はそれで読みました。
「虫めずる姫君」は何で読んだか忘れてしまいましたが、現在は光文社文庫で出ているようです。
平安時代の古典には、和歌集や貴族の日記などもあって、それはそれで面白いです。
フルで現代語訳したものはあまりお目にかかれない(日記なんかは全部読むより面白いとこだけ読みたいし)ですが、新書の棚に行くと歌人の生涯と代表的な和歌の本があったり、日記が残っている人物のことをまとめた本があったりするので手軽に楽しんでました。
他にも研究書や現代語訳の本はたくさんあるのかもしれませんが、物語と違って原本に忠実なものを読んでも私は楽しめませんでした。(トライしたことはあるのですが挫折。)
鎌倉時代以降のものにも、「今昔物語」「大鏡」「平家物語」「御伽草子」あたりは物語なのでおすすめです。
ただし、前述した物語たちとは違い、現代語訳の小説はないものが多いです。(「平家物語」ならあると思います)
「今昔物語」は平安時代の貴族のエピソードなんかも書かれていて、平安時代の陰陽師、安倍晴明(あべのせいめい)関連の本を読んでいた時に「今昔物語」が原典とあったので現代語訳版を探して読もうとしたことがあるのですが、一巻から読もうとして大失敗しました。まず、天竺(てんじく)編から始まっていて、お釈迦様の話から・・・って、いつまでたっても日本にたどり着かない!!
すぐに挫折して本朝編の頭から読もうとしたところ、五巻からスタート。でも、読めども読めどもえらい坊さんが死んで天国に召されるエピソードばっかり。そのうち妖怪が出てくる話になってどうやって退治したかという話・・・。
結局お目当ての安倍晴明のエピソードにたどり着けたのか今では記憶がありません。最後まで読んだかも覚えてない。
現代語訳の原典を読むのが必ずしもいいわけではないと学びました。
結論としては、原典のエピソードをうまくまとめてある本が一番読んでいて楽しいです。
古典文学を楽しんで読む方が増えるといいなー。なんて。
さて、来月はまたミステリーに逆戻りしまして、
2022年2月のテーマ
「紅茶×ミステリーな本」
でおすすめしたいと思います。
その時の気分でテーマを決めております。はい。
ご興味ありましたら覗いていただけると幸いです。(*^▽^*)