十一月の閑話休題です。

 

2021年11月のテーマ

「感情が揺さぶられた戦争ノンフィクション」

 

でおすすめしてまいりました。

 

戦争について書籍や映像で知ることは、とても大事なことだと思っています。

とりわけ、体験された方の記憶をとどめた手記は生々しい記録だと感じています。

戦争とは命を奪い合うこと。その残酷さや悲惨さを知り、もう二度と戦争のない世界を目指す・・・戦争に関する書籍や映像作品の大きな目的はそこに尽きると思います。

 

しかしながら、今回、戦争ノンフィクションの作品をおすすめしてみて、私がこれらの作品から得たこと、読んでみて感じたことは、それだけではなかったです。

戦争という苦境に置かれた人々が、その中で生きていくために自分ができることを模索し、必死で行動する姿は、程度は違えどコロナ禍という苦境に置かれた私たちにとって学ぶべき一つの姿だと感じたのです。

 

戦争のように、目の前で人が人に殺されてしまったり、爆撃で町が破壊されたりして誰もが目に見える形で行われた破壊行為で人間の心が傷つき、生きることに必死になる状況は、戦争を経験していない我々でも比較的想像しやすいと思います。

そして、現在のわれわれの置かれている状況をみますと、感染者こそ減ってはいるものの、コロナ禍の影響でひとりひとりに様々な苦境が訪れているように思います。

 

私は今回、戦争ノンフィクションの作品から、戦争の悲惨さや人間の愚かさ、大切な人を失う悲しみ、といったものではなく、「生きる力」を強く感じました。

種類は違えども、苦境に立ち向かう人たちの心情に勇気づけられるのはきっと私だけではないはず・・・。

11月のテーマを決めた時は特に意識していなかったのですが、記事を書いているうちに、なぜ自分がこのテーマでおすすめしてみようと思ったのかが明確になってきて、自分が知らず知らずのうちに"コロナ禍"でメンタルが弱っていたことに気づかされました。

考えてみれば、先月までコージーミステリーを読み続けていたのも、自分が好きな、居心地のいい世界に逃避していたのかなと思います。

無意識のうちに「生きる力」を取り戻したかったのかもしれません。

 

なんにせよ、寒くなってくると憂鬱になりがちだというし、私自身はそろそろ心に喝を入れようかと思います。

 

さて、来月は毎年恒例の、

 

2021年12月のテーマ

クリスマスにはクリスティーを!

 

でおすすめしたいと思います。

この季節になると、クリスティーの作品を思い出します。

最近は読んでないな~。

この機会にお気に入りを再読しようかなと思います。

ご興味ありましたら、来月ものぞいていただけると幸いです。(*^▽^*)