十月の閑話休題です。

 

2021年10月のテーマ

「イベントを楽しむコージーミステリー」

 

でおすすめしてまいりました。

 

以前に「おいしいものがたくさん出てくる本」というテーマでもコージーミステリーをおすすめしたことがあります。

正直、コージーミステリー(居心地のいいミステリー)というのは、往々にしてミステリーのトリックや推理の進め方に関しては、雑というか、自分で謎を解きたいタイプのミステリーファンの方々にとってはアンフェアな場合があります。

 

探偵役の主人公はミスリードされた手がかりを追って警察は別の犯人を逮捕、その後真犯人がわかって主人公はピンチに陥りながら最終的には仲間とともに真犯人を捕まえる・・・みたいな。

自分で謎を解きたいタイプのミステリーファンの方々にはきっと不評だろうなとも思いますし、コージーミステリーはミステリーではない!と主張される方々もいらっしゃるんではないかと思います。

 

ですが、コージーミステリーの楽しみ方ってのがあると思います。

主人公たちは日々の生活を頑張っていて、ミステリーが刺激として加わっている。

私たちは、現実では凄惨な事件が日常に入りこんでくることはご免こうむりたいと思います。

コージーミステリーの世界では、ミステリーを解き明かすという目的のお話があって、主人公たちの日常生活の描写がそのお話を彩っています。ただし、ミステリーと日常描写の割合は五分五分。場合によっては日常描写の方に偏っているかもしれません。

だからどっちも楽しみたい方にはおすすめなんですが、純粋にミステリーを望む方には不評なのもわかります。

私は両方楽しみたい方なので、コージーミステリーは大好き!

本においしい食べ物がたくさん登場するのも楽しいし、イベントがたくさん登場するのも面白い。

今回は、私みたいにコージーミステリーを楽しんでみたいと思われる方がいらっしゃればいいなという気持ちで書いてました。

 

最後に。私の大好きなアガサ・クリスティーはコージーミステリーの名手だと思います。

彼女のミステリーは居心地がよく感じられるものが多く、ミステリーとしても評価が高いことは言うまでもありません。

ミステリー寄りのコージーミステリーというのも存在すると思います。

そのうちそういった本も発掘しておすすめできるようになったらいいなあと思っています。

 

さて、今回はテーマも「コージーミステリーに癒されていた十月」となっています。

九月半ばから、図書館で本を借りていません。

私の蔵書の中からコージーミステリーばかり再読しています。

たまにこういった再読ブームが訪れるんですが、その時々で読む本のジャンルは違います。

池波正太郎さんの剣客商売再読ブームとか、アガサ・クリスティーの再読ブーム(これは何度も来ています)とか、このブームに入ってしまうと、何か月もの間、他の本を読みたい欲がなくなってしまいます。

先ほど例に挙げたものですと、剣客商売なら20冊強、アガサ・クリスティーなら100冊強あるんですから、全部読んでいたら剣客商売の方でも最低二か月はもちます。クリスティーなら何か月も。まあ、その前にブームが終わる可能性大ですが。

 

たまにはいいかなーと思うんですが、これって自分の世界に閉じこもっているっていうことでもあって、あんまり長く続くとヤバイかも…と最近では思っています。

ここ一か月半ほどはコージーミステリーしか読んでいないので、なんか癒されたい気分だったのかもしれません。

あるいは秋の読書にのんびりとコージーミステリーを楽しむのがちょうどいいという気分だったのかも。

多分この先もしばらくはコージーミステリーに浸かっている気がしていますが、そろそろ違うジャンルの本で頭を活性化させないと本当にまずいかもとも思っています。

そこで、来月は、

 

2021年11月のテーマ

「感情が揺さぶられた戦争ノンフィクション」

 

でおすすめしてみたいと思います。

最近読んだ本ではなくて、過去に読んだ本が中心になりますが、何年たってもその本のことは忘れないで覚えている。

そんな本たちです。

もちろん、内容の細かい部分は忘れてしまっていることも多いんですが、その本の存在、どんな内容の本だったか、読んだときに衝撃があって私の中に刻まれている本。

ご興味ありましたら覗いていただけると幸いです。(*^▽^*)