2021年1月のテーマ
「伝記って面白い!」
第三回は、
「コミック版 世界の伝記 アガサ・クリスティー」
瑞樹奈穂 漫画、北澤和彦 監修、
ポプラ社 2018年発行
です。
おなじみの子供向けの伝記漫画です。
伝記といえば、偉人!を書くもの。
と思っていたので、クリスティーの伝記漫画があったのはめちゃくちゃうれしく、ご紹介させていただきたく思いました。
いや、もちろんクリスティーは偉大な作家です。
それはわかっているし、周知の事実だと思っています。
でも子供向けの伝記漫画になる人って、
・歴史上の偉人(豊臣秀吉・ナポレオン・エリザベス女王(エリザベス一世)など)
・偉大な発見をした学者(ファーブル・エジソン・キュリー夫人など)
・偉大な芸術家(ベートーベン・モーツアルト・ゴッホなど)
・近代日本の発展に尽くした人(福沢諭吉・津田梅子など)
で、なおかつ、
超メジャーな人物!
というイメージが強かったんです。
クリスティーは超メジャーな人物ではありますが、時代的に比較的最近の人物ですし、ベートーベンやモーツアルトと比べると同じだけの知名度とは言えないと思います。
ベートーベンにしろモーツアルトにしろ、クリスティーよりもはるかに昔の人物で、年月を経てなお愛されている芸術家ですから。
しかし、最近の伝記は比較的近現代の人物を取り上げたものがたくさん出てきました。
分野も多岐にわたっています。
特に、女性を取り上げたものが増えたと私は考えています。
クリスティーもその一人。
実は、この本、私は本屋さんで立ち読み(←コラ)しちゃったんですが、他にも女性を取り上げた本がたくさんありました。
例を挙げると、
・エリザベス・ブラックウェル(女性初の医者)
・エレノア・ルーズベルト(フランクリン・ルーズベルトの妻でアメリカの国連代表になった人物)
・ターシャ・テューダー(絵本作家で園芸家)
・レーナ・マリア(ゴスペルシンガーでパラリンピック水泳選手)
など、様々な分野で活躍した女性を取り上げています。
子供の頃には伝記漫画は女性主人公のものが少ないと思っていたので、うれしい限りです。
(単にかわいい絵の漫画が読みたかった子供時代。)
もちろん男性を取り上げたものもたくさんあります。
・スティーブ・ジョブズ(元アップルのCEO)
・田尻智(ゲームクリエイターでポケモンの生みの親)
クリスティーの伝記の紹介というよりは、最近の伝記漫画の紹介になってしまいましたが、子供の頃に比べてラインナップが豊富になったと感じます。ぜひ一度伝記コーナーをチェックしてみてください。新鮮ですよ。
ちなみに、この記事を書くにあたって調べてみたら、1995年にすでにクリスティーの伝記漫画ありました。
私が知らなかっただけ。
お恥ずかしや~。
あ、クリスティーの伝記としては、こちらもおすすめです。
私の大好きなクリスティー文庫。自伝ですが。
なんだか取り留めなくなっちゃいましたが、全部まとめておすすめです。(*^▽^*)