2021年1月のテーマ

「伝記って面白い!」

第二回は、

「世界の伝記 科学のパイオニア ガリレオと新しい学問」

マーチン・サジェット 作、おおつかのりこ 訳

玉川大学出版部 2016年発行

 

です。

 

ティーンズ向けの伝記の本です。

理系の授業を選択しなかった私にとって、ガリレオといえば、

「それまで天動説が主流だった世の中に地動説を唱えたが理解を得られなかった人」

という程度の理解しかありませんでした。

 

そして、何年も前にダン・ブラウン原作の映画「天使と悪魔」を観た時に、ガリレオが地動説でバチカンを中心とするカトリック教会と対立し、投獄されたと知って「ん?」と思いました。

 

天動説を否定することがなぜキリスト教への反逆となってしまうのか?

キリスト教において、「世界の中心は地球である」ということがそんなに重要なのか?

 

どうにもピンと来なかったのです。

でも当時は特にそれ以上掘り下げることもありませんでした。

 

でもこの「どうにもわからん。不思議。」と思ったことはずっとどこかに眠っていて、この本を見つけた時に「この疑問の答えがあるかも。」と思い読んでみました。

 

結果としては、答えが得られました。

やったー。満足。

 

(↓以下の段落は私の自己満足なので興味のない方は飛ばしていただいてよろしいかと思います。)

大雑把に言うと、ガリレオの時代の学問はギリシャ時代の偉大な学者たちの書物から得られる知識を詰め込むばかりのもので、天動説も大本はアリストテレスの説にあります。

この説は、地球の中心から「恒星がちりばめられた恒星天球」、その先には神の力が支配する「天界」が広がっていて、外側にある神の力が恒星天球の星の動きを司っているというものです。

(すごく大雑把に私の理解で書いています。違ったらごめんなさい。)

この説が正しいとされている時代に、地動説を唱えるということは、天動説の「天界」や「神の力」の否定となり、教会ともめたんだなということが納得できました。

 

その他に実験をしてたくさんの物理の法則を発見しているということもわかりました。

ティーンズ向けなので、科学の発見などもわかりやすく書いてあって、科学や物理が苦手な私でも理解ができました。

小学生向けの伝記では、ある人物の生涯と功績をざっくりまとめて読み物にしてある感じが否めず、功績がその当時どれだけのインパクトのあるものだったかを伝えるにとどまっているように思います。

その人の功績についてもっと知りたかったら、自分で掘り下げて調べるしかない。

この本は対象年齢がもう少し高いので、功績の部分を詳しく書いてあり、おすすめです。

 

この<世界の伝記 科学のパイオニア>シリーズは全部で10巻あります。

理系の勉強をされた大人の方には、なじみ深い科学者ばかりかもしれません。

科学の分野に興味があるティーンズにより理解を深めてもらおうと意図された本かもしれませんが、大人が読んでも面白いですよ。

私は「メンデルと遺伝」も読みました。

メンデルが聖職者だったというのは知っていましたが、聖職者が何で遺伝の実験なんてしてるの?とこれもまた長年の疑問が解決しました。

アインシュタインやファラデー、ニュートンもあります。おすすめいたします。(*^▽^*)