2020年8月のテーマ

「子供と一緒に読みたい児童書(第三弾)」

第一回は、

 

「もっと知りたい イモリとヤモリ」

赤木かん子 作、ツク之助 絵

2017年発行 新樹社

です。

 

イモリとヤモリを比べて紹介する絵本です。

『イモリは両生類で、ヤモリは爬虫類』というところから、かなり掘り下げて

・体の特徴の違い

・雄雌の見分け方

・冬の越し方

と、見た目から暮らし方まで書いてあります。

 

絵本なので、掘り下げるといっても優しい文章で簡潔にまとめてあります。

絵が可愛く、かつ、それぞれの特徴を強調してあるので、イモリとヤモリの違いがパッと見てわかり、すっと入ってきます。

すでに生き物に興味がある!というお子さんは、図鑑で実物の写真を見て違いを観察するというのが楽しいと思いますし、この絵本に書いてあることくらいは図鑑から読んだり生き物の番組を見て知っていたりすると思います。

 

一方で、生き物への興味がそこまではいっていないというお子さんの場合、図鑑を眺めていても、細かい説明をじっくり読みこんだりすることはあまりないのではないかと思います。

リアルな写真やイラストを眺めて楽しんでも、図鑑ではたくさんの種類を一度に見ることができるので広い範囲をカバーしすぎて印象に残りにくいという風に、わが子を見ていると感じます。

 

この絵本はすごくピンポイントに「イモリとヤモリという生き物を取り上げて、違いを比べてみる」という観察の仕方を実践していて、生き物への興味や観察の仕方を知るための入り口としていいなと感じました。

 

絵がキャラクター風でかわいらしいので、女の子にもおすすめです。

大人の私も大好きな本です。

おすすめいたします。(*^▽^*)