2020年6月のテーマ

おうちにいよう(第二弾)

 

第一回は、

<癒しのラブコメ!セレクション>

と題しまして、独断と偏見に基づいて、本ではなく映画を作品をチョイスしてみました。

 

一つ目は

・ユー・ガット・メール 1998年(アメリカ映画)

 

 

です。

 

メグ・ライアントム・ハンクス主演のラブコメ映画です。

インターネットが世に普及してきたころの映画で、ネットを通じて知り合った男女がメールでやり取りするうちに恋に発展していくというシンプルなストーリー。

今みたいにLINEやインスタなんてないころのお話なので、メールは文字だけで相手の顔はわからないままやり取りをするうちにお互いに好意を持つにいたります。

メグ・ライアン演じるキャスリーンはNYで児童書専門の小さな書店を経営する女性。

かたや、トム・ハンクス演じるジョーは商売敵の大型書店の経営一族。

現実世界ではビジネスでの敵同士で、もっと言うと、ジョーの大型書店はキャスリーンの店を脅かす存在なのです。

好意を持っているメル友の正体に気づき、二人の恋が発展していく過程が描かれた作品です。

 

今回のテーマ、<癒しのラブコメ>にふさわしい作品なんですが、その理由ナンバーワンが「キャスリーン(メグ・ライアン)がとってもキュート!だから」です。

ストーリー自体はとってもシンプルだし、お話の展開もスローテンポでラブストーリーの王道な感じです。

昨今のジェットコースター張りの刺激的な展開や、意外性を狙ったキャラクター付けの作品に慣れているとかったるそうだなと思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、それを補って余りあるのが、メグとトムの演技!

キャスリーンはお茶目でポジティブな女性で、子供と本が大好き。メグ・ライアンはちょっとした動作や表情で、とても魅力的に彼女を演じています。大人の女性なのに、とってもキュート!

ジョーの方は利益重視のビジネスマンで、自分勝手な一面もありますが、その一方で子供っぽいところもあり、ユーモアが魅力的な男性です。彼はキャスリーンに惹かれますが、彼女の前では意地悪ばかり。トム・ハンクスはジョーが切ない恋心を意地悪で隠している様子をうまく表現していて、こちらも名演です。

二人の演技は、「胸がきゅんとする」ということはもちろんなのですが、ラブストーリーなのになんだか癒された感じになって「胸がポカポカしてくる」という感覚も味合わせてくれます。

また、季節の変化を感じさせるNYの街並みを丁寧に撮ってあるところや、使われている音楽が優しい感じの曲が多いところも、私にとってはいやされる要素です。

 

もう一つの作品は、

・アメリカン・スウィートハート 2001年(アメリカ映画)

 

 

 

です。

 

こちらも、主人公のキキを演じるジュリア・ロバーツがとってもチャーミングなラブコメです。

ストーリーは、映画スターのエディとグウェンはアメリカの理想のカップル。グウェンの浮気で二人は破局していますが、二人が主演の映画の試写会に宣伝のために顔を合わせる羽目になります。グウェンの付き人をしている妹のキキは試写会を成功させたい映画の宣伝マンであるリーに協力を頼まれますが、トラブル続出。そのうえ、キキはひそかにエディに恋心を抱いてもいるのです。

 

先ほどの「ユー・ガット・メール」がどちらかというとラブストーリーの要素が強かったのに対して、この作品では結構お下品なギャグも盛り込まれていてコメディ要素が強いです。

注目は、姉のグウェン(キャサリン・セタ・ジョーンズ)と妹キキ(ジュリア・ロバーツ)の対比です。

グウェンはきりっとした美人で大物映画スター。自信にあふれていて、魅力的ですが、わがままで自分勝手な女性です。

対するキキは控えめでよく気の付く女性。以前はすごく太っていて、ダイエットに成功した結果がジュリア・ロバーツ!!(うらやましすぎる!)という設定です。

控えめなキキが、だんだんと自己主張をするようになり、姉に自分の心の内をぶちまけるようになっていくのは痛快ですし、以前の太っているキキが出てくるシーンでは、今との差が際立っています。

エディとの恋ももちろんストーリーには絡んできますが、私にとってはキャサリン・セタ・ジョーンズとジュリア・ロバーツの演技力に脱帽!な映画です。

ジュリア・ロバーツは大女優でいろんな役柄を演じていますが、この作品のキキは本当にチャーミングで、癒される存在です。

(あくまでも私の主観で、映画自体はどちらかというとお笑い色のほうが濃いことをお断りしておきます。)

 

二作品とも、20年近く前の映画ですが、今でも面白く楽しめる映画だと思いますよ。

おすすめいたします。(*^▽^*)