さて、六月の「閑話休題」です。
2019年6月のテーマ
「初心者でも面白かったSFの本」
でおすすめしてまいりましたが…書いてて気づいたんですけど、実はSF作品ってすごくたくさんあって、意識しないうちに結構読んでいるのでは???
私がSF(サイエンス・フィクション)という言葉でイメージするのって、
・すごく未来の科学都市で今とは違う社会の仕組みの中で生きている人々のお話
・宇宙開発が進んで、人類が宇宙に進出していった結果、いろんな問題に直面する話
・ロボット、AIの発展によって、人間とは何か?生きているとはどういうことなのか?という命題を突きつけられる話
・人類が未知の脅威(宇宙人とか)出会い、種の生き残りをかけて戦う話
…なんていう感じだったんですよね。
イメージ貧困すぎ。
SF(サイエンス・フィクション)って、科学の発展でもしも○○という技術が実現したら…というところを出発点にした小説なんだと気付きました。
ある技術が実現して一般的に使われるようになったら、社会はどう変化するだろうか?
そこに住む人間は幸せになるのか?
その技術に伴う危険はないのか?
新たな問題は出て来やしないか?
のそういった未来の姿を描いて、社会への警鐘を鳴らしたり、読者に人間の幸福について考えるよう促したり、一方では、まだ見たことのない未来への夢をかきたてたり。
著者の考えや思いを作品にのせて読者に届けるという点では、他の小説と何ら変わりなく、むしろSFの要素を取り入れて今ある世界とは違う世界で描くということですごく自由に表現できるというメリットがあるのではないかと思いました。
もちろん、今の世界とかけ離れた世界の話を書こうとすればするほど、ロボットや宇宙やその他もろもろの科学技術の知識がなければ書くことは難しいと思います。
本屋さんでSF小説の棚に並んでいるSFは、ハードなものから、初心者である私でもとっつきやすいものまでさまざまあるでしょうが、はっきりSFだ!!と言い切れるものなのではないでしょうか。
何が言いたいかというと、文学作品やホラー小説、恋愛小説の中にだって、SFの要素が入ったものはたくさんあって、でもSF以外の要素が強いものはSFの棚には並んでいないんじゃないかなということです。
気づかないうちに、ちょこっとSFな本を手に取っているかもしれない。
そう思うと、SF小説に対するとっつきにくさが少し減る気がします。
あんまり、SF小説って読む気にならないんだよなー、と思い込んでいた私ですが、意外といっぱい読んでいる事実が今回判明いたしました。
学生時代は、星新一さんのショートショートを読みましたし、コバルト文庫で新井素子さんの小説も読んでました。
コニー・ウィリス作品との出会いは私にとって喜びでしたし、以前ご紹介した「海底二万海里」もあの時代のSF作品でしょう。
映画にはSF作品の人気作がごまんとあります。
ゴジラとかもSFと言っていいのではないかと思います。
作品を映画でしか見たことない小松左京さん(日本が誇るSFの巨匠!と私は思ってます)の本もいつか読みたいなー。
そんなわけで、六月は自分自身のSF熱がかきたてられた一か月でした。(^▽^)>
さて、それでは
2019年7月のテーマは、去年もやりましたが、
「夏休み直前!子どもと一緒に読みたい児童書」
でおすすめしたいと思います。
今年はちょっと対象年齢を広げようかと思ってます。
懐かしの作品が多くなりそうな予感がしていますが、色あせない名作をおすすめできたらなと思います。(*^▽^*)