あけましておめでとうございます。
年末年始とパソコンをさわれる環境にいなかったので、ずいぶんと間があいてしまいましたが、閑話休題です。
2018年12月のテーマ
クリスマスにはクリスティーを!
ですが、自分で読み返してみると、忙しさのせいか、私のエネルギーが切れてしまっているのが分かって、こりゃいかん!と猛省しております。申し訳ございませんでした。<(_ _)>
クリスティーの本を語る月と決めたのに、こんなんじゃ全然足りなーーーーい。
これはぜひ今年の12月辺りにリベンジしたいと、今から年末のことを考えている始末です。
さて、今回のタイトル『目的のない読書は現実逃避か?』について書きたいと思います。
実は私は、この命題について、常々頭の隅で考えております。
なぜなら、読書がすごく好きで、そのために多くの時間を割いているからです。
その時間が無駄な時間だと思いたくないわけです。
"読書"と一口に言っても、いろんな読書があると思います。
私は個人的に、<目的のある読書>、<目的のない読書>の二つに大別しています。
<目的のある読書>は、勉強のためだったり、スキルアップのためだったり、何らかの目的をもってする読書。この場合の"目的"は、決して具体的な利益を期待するものでなくてもいいんです。例えば、推理小説の読者には、主人公よりも先に謎を解いてやろう!という目的をもって読書する方がいらっしゃいますよね。そういう方は、「パズルを解く」という目的をもって小説を読んでらっしゃるので、私に言わせると、<目的のある読書>をしているということになります。
一方、<目的のない読書>は、何か特別な目的があるわけではなくて、ただ好きでする読書。わかりやすく言えば、娯楽的な読書、という感じでしょうか。
私の場合、多くの時間を<目的のない読書>に使っているのです。
推理小説は好きですが、「パズルを解く」ことにはあまり興味はなく、事件の背景や登場人物のキャラクター、舞台となった街や時代などのディテールを感じながら読むことに楽しみを見出しています。
小説や物語を読むことが多く、実用書はあまり読みません。
娯楽のために本を読んで、たくさんの時間を無駄にしてしまっているのではないか?
読書が何か私の役に立ってくれているのだろうか?
元気のないときには、そんなことを考えてしまって悩んだこともあります。
それでも不思議なことに、つらいときやしんどい時に本を読みたくなるのです。
それも、新しい本ではなく、今まで何度も読んだことのある本を。
そのうちに気づきました。
つらいときには、大好きな本の中で居心地のいい時間を過ごしたいんだということに。
居心地のいいお話の中は私にとっての安全地帯であることに。
ゆったりした気分になりたいときは、ミス・マープルの家の居間が出てきたり、リゾート地のホテルが舞台の小説を。
元気になりたいときは、主人公が不可能なミッションに挑む小説で、自らも気持ちを奮い立たせたり。
それって、現実逃避だよなーーー、って思うようになりました。
でも最近、そこから考えが一歩進んだんです。
リフレッシュしたいとき、気持ちの整理をしたいとき、人はそれぞれ自分だけの方法をもっていると思います。
山登りをして普段の生活から離れてみるだとか、温泉につかりに行くだとか、カラオケで思い切り歌うとか。
それって、現実逃避ともいえますよね。
現実からちょっと離れてリフレッシュするのって、必要なことなんじゃないの?
と思ったわけです。
現実逃避っていう言葉には、なんだかマイナスの響きがあります。「現実から逃げている」ってことですから。
ずーーーーーっと、逃げてるのはもちろんよくないと思うんですが、ずーーーーーーっと、現実とにらめっこしてばっかりの人生だと、それもまた味気ないし、現実ってつらいことが多いです。
ちょっと離れて、また戻ってくるのって、いいことかもしれないと考えるようになりました。
なので、今現在の結論としては、私にとって、<目的のない読書>は娯楽であると同時に、現実逃避でもあり、新たな安全地帯を探す旅である、ということになります。
それと、今まで考えてみなかったんですが、齋藤孝さんの本を読んでいた時に、たくさん本を読むってことは、語彙力がつくってことだという趣旨のことが書いてあり、新たに読書の利点を感じてうれしくなりました。
というわけで、今日も私は<目的のない読書>を楽しんでおります。
それでは、新年に入ってすでに一週間たってしまっていますが、
2019年1月のテーマ
"和"を感じる本
でおすすめしていきたいと思います。
ジャンルとしては、児童書や絵本、時代小説なんかをおすすめしたいと思っています。
ご興味あればご覧いただけると幸いです。(*^▽^*)