2018年8月のテーマ
熱いぜ!○○
第一回は、
「吼えろペン」(全13巻)
島本和彦作 2001年発行(第一巻)
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吼えろペン(1) (サンデーGXコミックス)
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です。
"炎の漫画家"島本和彦の漫画作品です。
主人公は"炎の漫画家"炎尾燃(ほのおもゆる)で、作者の島本和彦氏の分身ともいえます。
同じ主人公の作品で「燃えよペン」があり、その続編となります。
「燃えよペン」「吼えろペン」(全13巻)「新、吼えろペン」(全11巻)の順で三作品あり、どれも面白いので、「燃えよペン」を読むともっともっと読みたくなってしまうのです。
そういった理由で、たっぷり読める「吼えろペン」(全13巻)を今回の対象としました。
実際には三作品全てがおすすめです。
半端なく熱い漫画家の主人公が、作品に命を吹き込むまでの創作活動は常に戦いです。
疲れ切った体や折れそうな心に鞭打って、不死鳥のごとく炎の中から蘇り、描く!描く!描く!!!!!!!!!
彼の眼には炎が宿り、背中には陽炎が立ち上り、文字通り燃えるペンを走らせるのです。
漫画を描くという創作活動の裏側が垣間見える面白さももちろんありますが、とにかく炎尾燃の闘志に圧倒されます。
また、この作品には名言がたくさん詰まっていて、"名言集"のホームページもあるくらいです。
島本和彦氏の漫画は、この他にもいくつか読んだことがあるのですが、人間の心の弱さ、そこにつけこむ誘惑、自ら招いてしまった逆境、どうしようもない挫折、といったものをはっきりとした形で示してあって、最後にそれらを覆す心の炎がごうごうと燃え上がるところが、読んでいる者の心にも火をつけるのだと思います。
実は、テーマを"熱いぜ!○○"とした時から、まず最初は島本漫画しかないと決めていました。
その中でも「燃えよペン」シリーズは、とにかく熱い、間違いなく熱い、そんな作品です。(*^▽^*)
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燃えよペン (MF文庫)
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