ソウルの女王

クイーン・オブ・ソウル

女性初のロックの殿堂

 

黒人音楽界だけでなく、世界の音楽界に

絶大な影響を及ぼしたソウル・シンガー

 

アレサ・フランクリン

享年76歳

 

お盆の送り火、8月16日に訃報が届きました。

 

心からご冥福をお祈り申し上げます。

 

アレサ・フランクリンは、82年を境に飛行機に乗らなくなったため、
日本国内で生歌を体感することは不可能な大御所でした。

 

そんなアレサの生歌を体感出来た、貴重な機会が、2005年にありました。

 

米国ニューオーリンズで、90年代半ばから毎年開催されている「エッセンス・ミュージック・フェスティバル」です。 ※現在は、名称は「エッセンス・フェスティバル」に改名されています。

 

3日間で40万人以上が来場される、米国最大規模のブラック・ミュージック・フェスティバルです。

 

2005年、この年、私はTOKYO FMでゴスペラーズ出演のラジオ番組を長年にわたってプロデュース、制作していたんですが、プチバブリーな企画が通って、ニューオーリンズからの「生中継企画」が

実現したんです。

まるで80年代ラジオ・バブル時代を彷彿とさせるような、大胆な生中継企画でした。

 

現地ニューオーリンズのラジオスタジオをコーディネートしてくれたのは、親日家ソウルシンガー「ブレンダ・ヴォーン」さん。

そして、日本からニューオーリンズに向かったのは、ゴスペラーズの5人と、音楽ジャーナリスト石島春美さん、当時番組プロデューサーだったOSSHY、私のADだった石山ナミ。

 

私にとっても、ラジオ制作人生初の、海外からの1時間生放送、生中継でしたから、忘れもしないシビれる思い出でした。

とにかく、事前打ち合わせから本番まで、ドタバタ珍道中でした。

 

苦楽を共にした仲間たち、というのは、本当に深い絆が生まれるものですね。
こういう体験があると友情がさらに深まります。(^^)/ 


時間を巻き戻しできるものなら、当時の放送をもう一回聴き直したい気持ちでいっぱいです。

とにかく、番組は盛り上がりました。

 

 

 

そして、もちろん、エッセンスの式典も最高潮の盛り上がりでした。
 

アレサの盟友、ルーサー・ヴァンドロスが亡くなった直後の開催、ということで、出演アーチストたちは、誰もがルーサー トリビュート・パフォーマンスを急遽曲目に加えたため、セットリストは土壇場で大きな変動があったはずです。

 

ルーサーを心から愛したアレサだけに、彼への思いを精一杯の表現で歌った彼女の歌声は、脳裏に焼き付いて離れません。

 

涙ぐみながら、そして、精いっぱい笑いながら、でも、決して声はかすれることはなく、パワフルで、エネルギッシュなクイーン・オブ・ソウルの熱唱の舞台でした。

 

今から13年前です。

ところで、生歌、生声の記憶、というのは、レコードとは違って、ハッキリと脳裏に、記憶に刻まれるものですね。

 

だから、人生に一度の生ライブには価値がある。

 

あれから、13年。

お盆にルーサーはアレサを迎えに来たのかな。

 

天国で、心やすらかに、もう途切れることのない、二人のデュエットを楽しまれることでしょう。

 

A House Is Not a Home

 

 

2005年 ESSENCE MUSIC FESTIVAL
当時観た、出演アーチスト一覧です。

 

Alicia Keys
Aretha Franklin
Black Eyed Peas
Bobby Blue Bland
Carl Thomas
Destiny's Child
Doug E. Fresh
Fantasia
Floetry
Jamia
Jeffrey Osborne
John Legend
Kanye West
Lionel Richie
Lyfe Jennings
Maze featuring Frankie Beverly
Me'Shell Ndegeocello
Mint Condition
Mo'Nique
Regina Belle
Ruben Studdard
Slick Rick
Talib Kweli
Teena Marie
Terrence Blanchard
The Roots
The Wailers
Vivian Green

 

明日のインターFM「RADIO DISCO」は、もちろん、OSSHY流アレサ・フランクリン トリビュート・ミックスです。