バンクーバーオリンピック
上村愛子選手、頑張りましたね。
まずは4位入賞、お疲れ様でした。
上村選手は、皆さんもご存知の通り、
12年前から、現在まで4大会連続のオリンピック出場。
今30歳、ということは18歳から出場してたってことかな・・・??
それだけでも国民栄誉賞ばりの偉業であるのは間違い無いのですが、
年齢を重ねるごとに、「一段、一段」 と順位を
上げて記録を残してきたことも凄い事だと思います。
スポーツ競技の世界、特に世界大会レベルの最高峰のフィールドでは、
毎年毎年、目まぐるしく若手が成長、台頭してきて、フレッシュな人材が
凄い勢いで出現してきます。
当然、肉体は加齢と共に衰えるのが一般的。
“世代交代”はこの世界では常識であるわけですが、
そんな“強い選手しか生き残れない” フィールドの中で、
上村選手の過ごしてきた12年間、残した記録、は、
偉大としか言いようがないです。
野球で言うならば、メジャーデビューしたイチロー選手が、
年を重ねるごとに、肉体の衰えに反して、数々の記録を更新して
いる現象に似てます。
わずか30秒足らずの、一瞬の戦いの為に、4年間鍛える世界と、
一年間通じて約150試合の戦いで結果を争う世界と、
比較のしようはありませんが、
いずれにせよ、“ベテランが記録を更新すること” は偉大な事だと思います。
個人的には、今回の上村選手の活躍、結果には、以上の理由からしても
大変リスペクトしているのですが、
本人インタビューで見せた涙、悔しさのコメント、をテレビで見て、
改めて、選手たる者“勝つこと”への執着が全てなのかな、と感じました。
今回の功績を心からは満足してなかったのかな、って感じました。
よく、「メダルを獲ることより、自分が楽しんでプレイすることを目標にします」
なんていう、選手のコメントを聞く事が度々ありますが、
それって皆さん本音じゃないのかもしれませんね。
自由を犠牲にして、弱肉強食の世界を生き抜いて、代表選手となった人達、
誰もがライバルに勝つこと、一位になって優勝することしか考えてないのでしょうね。
サッカーの中田氏が言っていたインタビューを思い出しました。
「世界で通用する選手は、全員と言っていいほど、みんな我がままで、
真顔で自分が世界で一番だと思い込んでいる連中ばかりです」、と、
語っていました。
日本人独特の“謙虚は美徳” とする昔からの精神論が、
世界の大舞台で、控え目な結果になりがちな要因の一つなのかもしれません。
確かに、優勝してる選手たちって、皆、ふてぶてしい雰囲気の人ばかりですもん。(笑)
そういう意味からも、
スノーボードの国母選手には今、大注目してます。(笑)
個人的には、彼のようなキャラクターは日本選手としては、革命児的であり、
賛否両論あるけれど、私は応援しているし、期待もしています。
上村選手の涙に見た、やはり何だかんだ言っても、
オリンピックは勝負の世界。
感動秘話、ロマン、が先行しては成り立たないのです。
果たして、勝てば官軍なるか、国母選手!
期待してますよ!