73kmを走り終えて、
ガーミンのランログを見ると、
消費カロリーがなんと。
4800kcalを超えてまして。
おお、なんたる一大事。
栄養をガッツリ補給せねば、と
レース後から昨日まで食べまくってて
今朝体重計乗ってみると
渥美半島ウルトラネイチャーランの
レポートも後半戦に突入。
今日は40kmから再開でーす。

40kmのよーん。
口にはおにぎりが入っております。
40→53km 1時間48分34秒
ラン1時間40分58秒(キロ7分46秒)、エイド×2 8分36秒いよいよ、フルマラソン超え。
未知の距離が迫ってきまして、
不安な気持ちが沸いてくるところに
またもや試練が襲いかかる。

また砂浜かよ。
今回は、これまでの砂浜と違って
結構、距離が長めでして。
1km弱くらいあった気がする。
40km超えてからの砂浜、
ほぼ全員走る気を失くして歩いてる。
唯一、103kmのランナーがおひとり、
颯爽と走って駆け抜けていきました。
すごっ。カッコよすぎるぞー。

砂浜を超えると、
海岸線を13kmほどひた走る。
何が辛いって、
進んでも進んでも景色が変わらない。
ずーっと、道と砂浜と海。
そこに燦々と太陽の日射しが降り注ぐ。
悪い夢でも見ているかのようだ。
ここでちょっと、
目が覚める出来事がありまして。
おや?
前の方に見覚えのある背中が。
おおお。
スタートから10kmコバンザメしてた
女性二人組のうちの1人じゃん。
なんたる偶然。
ここからしばらくは、
抜きつ抜かれつを繰り返しながら
進んでいくことになりました。
景色が変わらない局面だっただけに、
この展開はありがたかったなー。
47kmの第5エイドは水分補給のみ。
コーラを2杯いただいて喉を潤す。
気温が相当上がってる中で、
しっかりと冷やしてくれてたコーラ。
ほんと、ひとときの幸せをありがとう。
ついでに、
手持ちのカフェインジェルも補給。
この後は、
更に代わり映えのない景色を突き進む。
途中で肥溜めの横を通る区間があって
吐き気を懸命に堪える試練も乗り越えて。

6つめのエイドに到着!
屋根付きで日陰になってるのが嬉しい。
この地点で53kmなので、
いよいよ残り20kmまでやってきました。
なんか、近づいてきた気がするー!

ここでは、
アサリのお味噌汁がありまして。
あまり貝類は好きじゃないんだけど、
ウルトラのリカバリーとしては最適。
温めで飲みやすくしてくれてたのも良き。

バナナも発見してパクっとな。
レース中のバナナって、
美味しくて栄養がしっかりある上に
胃腸の負担も少なく食べられるから
ランナーの強い味方ですよね。
53→60km 60分38秒
ラン53分56秒(キロ7分42秒)、エイド6分42秒第5エイドで補給した、
カフェインジェルが効いてきたかも!
なんか少しテンションが上がる。
足はもう疲れきっているけれど、
少し頑張れるような気がするぞ。

海岸線の途中あたりから、
既に歩きを交えながらの走り、
という感じで進んでいるんですが。
走ってる時のペースがそこそこ走れてて
キロ6分台で走れているので、
歩き交じりでもキロ7分半くらい。
ここで、
海岸線で抜きつ抜かれつしていた
女性ランナーの少し前へ出ました。
歩きと走りを交互に着実に進んでいく。

またもやあぜ道区間に突入。
やっぱりアスファルト走るよりは
足どりが重くなりますね。
その分、足への負担は和らぐけど。

60kmー。
7つめのエイドに到着です。
相変わらず飲み物食べ物ともに
充実したラインナップ。うれしい。

ここでは、
大葉のおにぎりと焼きそばが。
以前のエイド同様、
焼きそばはお腹が重くなりそうなので
おにぎりをいただきまーす。

持ち運んでいけるように、
丁寧に個包装してくれてましたが。
コーラ飲みながらその場でパクっとな。
んー。
美味しい。
中には味噌が入ってまして、
シソの香りと味噌の風味が
見事なまでにマッチしておりました。
ここまで胃腸トラブルなし。
しっかり栄養補給できて、
残すところ、いよいよ13km。
完走への自信がくっきりと、
芽生えてきたのがこのあたりでした。
60→66km 50分10秒
ラン46分6秒(キロ7分41秒)、エイド4分4秒ウルトラマラソンって、
「なんで走ってるんだろう?」と
自問自答する時間があるって
事前によく目にしていたんですけど。
ありがたいことに、
そういう気持ちにはならずに済んで。
もう足は限界に近いけど
1kmずつ着実にいこう、と
落ち着いたメンタルで進んでました。
よくよく考えれば、
フルマラソンでも15kmで足攣って
そこから地道に亀作戦で
進んでいったことがあったからな。
↑一昨年のびわ湖マラソン
ある意味、
経験済みのシチュエーションだった、
ということが良い方向に出たのかも。

渥美半島の西岸沿いを
西陽を浴びながら進んでいく。
暑さは相変わらずなので、
水分はこまめに補給してました。

進路が内陸部方向へと変わって、
今度は砂利道がお出迎え。
路面が本当にバリエーション豊かで、
ネイチャー感を満喫できます。

最後のエイドに到着!
ここでは17時を回っていると、
ライト所持のチェックが入るのですが
30分ほど前に着いたのでチェックなし。
結果的に、
ヘッドライトは出番なかったけど
またトレイルで活躍してもらおっと。

またもやバナナをむしゃむしゃと
頬張っているところに。
おやおやおやおや。
10km地点までコバンザメしてた
女性の二人組の姿を再発見!
そして、
最終エイドでほぼ同時刻に出発!
なんてドラマだ、
ウルトラマラソン。
66→73km 52分59秒
ラン52分59秒(キロ7分34秒)最後のエイドを出ると、
急な登り坂に入っていきまして。

例の二人組、
海岸線で抜きつ抜かれつした方は
めちゃくちゃ元気。
登り坂関係なくどんどん進んでいく。
つ、、、強い。。。
あっという間に、
後ろ姿が小さくなっていきました。

もうお一人の方も、
あまり歩かず堅実に走って進んでいく。
僕の方は、もう登り坂は走れず
その分、下りや平坦で頑張って走る。
道のアップダウンに合わせて
抜きつ抜かれつの攻防戦が、
ここでも展開されたのでありました。

ゴールまで2kmくらいの地点に
少し急な登り坂がありまして。
歩いていると、、、
抜かされたー!!!
いやー、すごい。
最後の最後、
この登り坂を走れるってすごい。
登り終えると、ゴールは間近。
最後の力を振り絞って、
少し前の背中を追いかけるけど、
一向に差はつまらない。
やっぱり、
ウルトラランナーって
本当にタフで強くて逞しいな。

10時間前に見た、懐かしい景色。
帰ってきた。
サンテパルクたはらに帰ってきた!
やってやったという達成感や、
信じられないような気持ち、
温かかった運営のみなさんへの感謝、
ちょっとした名残惜しさと、
色んな感情が入り交じってる。
ゴール前では、
とっても嬉しい祝福がありまして。

↑
こんな感じで、
地元の子どもたちが
フラワーシャワーでお出迎え!
かなり大量に浴びせられるので
ちょっぴり顔が痛いけど。
その痛さもひっくるめて嬉しいぞ。
そして、
MCの方が名前を呼んでくださって
おめでとう!の絶叫が響き渡る。
17時14分。
笑顔でゴールテープを切って
初めてのウルトラマラソンは、
ここに完結したのでありました。

足が重たくて重たくて、
苦しい時間、辛い時間もあったけど。
でもそれ以上にすごく充実した、
楽しい長旅でした。
全身で渥美半島を感じて、
走り続けた10時間。
まさに大人の遠足って感じだったな。

暑さに打ち勝った勲章。
塩まみれになった
ランニングタイツを着替えると
スッと涼しい風が入ってきて。
疲労が蓄積した重たい足が
ほんの少しだけ軽くなったように
感じたのでありました。
レポートはもう1本、
公式リザルトと雑感に続きます。
(つづく)