姫路城マラソンに向けて、
2つ大きくアプローチを変えたこと。
ふたつめは、足攣り対策。
大阪ハーフや神戸マラソンで、
途中から足が冷えてきて、
攣りやすくなっている気がしたので。
ランニングパンツを
短パンでなく、
少し厚手のロング丈を履きました。
フルならスピードは必要ないから、
ロング丈でもデメリットは少ないと思って。
↓実際に履いたやつ
おかげで、後半風が強く吹き付けても
足が冷えてしまうことはなくなって、
効果はあった気がしています。
今後は、短パン+タイツとか、
足を冷やさないようなスタイルを
色々と試してみようかな、と思います。
では、姫路城マラソン。
レース後半のレポートです。
↓
↓
20km通過。
ここで、現在の身体の状態を点検。
まず体力は、至って問題なーし。
心拍数も150を切ってて安定してるし、
まったく消耗を感じないくらい。
これなら余裕を持って走り切れそうだ。
次に足。
こちらは股関節回りを中心に
ダメージは感じてきている。
ただ、
ロングパンツ作戦が功を奏して、
攣る兆しはまだ感じていない。
こうなると後半戦は、
どれだけ足が残せるかが勝負だ。
25km
2時間34分45秒
(+31分36秒)
20kmを過ぎたところ。
後方から、さいさん!とお声がけ。
振り向くと、
ぴよさんが軽快なピッチで
僕を追い抜いていきました。
ゆっくりいきますー!
と言いながら、ペースを維持。
今日は絶対に、前は追わないぞ。
中間点近辺では、
4時間半のぺーサー集団にも
追い抜かれていく。
気にしない、気にしない。
こちらのペースは変わってないのだから。
中間点以降の給水では、
給食が出るようになりまして。
バナナはとりあえず
全部獲る。
今回は走りながら、
食べるのが上手くなりました。
両頬に詰め込んで、
時間をかけて食べていく。
あんたはリスか。
30km
3時間6分21秒
(+31分36秒)
21km過ぎで抜かれていった
4時間半ぺーサー集団ですが。
抜かれてからはそれほど離れず、
見える範囲で走ってたんですよね。
25kmを越えてから、
それが段々と近づいてきて。
26km標識で、
またもやぺーサーに追いついた!
ここでの判断は少し迷いました。
と、いうのもですねー。
この辺はかなり逆風が吹いていて。
集団を風除けにして走る、
というのも作戦としては大いにアリ。
ただ、少しの間、
集団で走ってたのですが
自分のリズムが崩れてしまいそうで。
再度、
ぺーサーの前に出ることに。
結果的にはこれが正解でした。
28km過ぎあたりから、
めちゃくちゃ道が狭くって。
集団走をしていたら、
かなりストレスを感じてたと思う。
ちなみに、
狭い道、逆風、小刻みなアップダウンと
28kmからの約10kmは、
姫路城マラソンでの
一番の難関と感じました。
35km
3時間38分59秒
(+32分38秒)
30kmを越えて、
さすがに感じるようになってきました。
足攣りの兆し。
時折、攣りそうになっては、
少し伸ばしながら走って懸命に耐える。
これはもう、時間の問題か。
32km地点で、
ピクピクと痙攣しかかった瞬間。
ある言葉が頭をよぎったのです。
笑顔になると、
足攣りが緩和されるよ。
これはですねー。
ウルトラランナーの
みゃこさんの動画だったか。
それとも他の方の動画だったか。
記憶が定かじゃないんですけど。
なんか印象的だったので覚えていて。
んな訳ないやろ、と思いながら
沿道の応援してくださってる方に
思いっきり笑ってみたんですよねー。
あれ。あれあれ?
スーッと、
足攣りの兆候が消えていく!?
あくまで僕の体験なので、
もし真似していただいた時の
効果の保証はできないのですが。
恐らく笑顔になると、
筋肉の緊張が緩和されるんですよね。
それが実は顔の筋肉だけでなく、
全身にも影響するように感じました。
笑うと、お腹もお尻も足も
筋肉が緩むような感覚が確かにある。
そこからと言うものの。
ひたすら笑顔で走り続けることに。
ヘラヘラ笑顔の
おっさんランナー、
ここに爆誕。
40km
4時間12分3秒
(+33分4秒)
笑顔で走ることで、
もうひとつ良いことがありまして。
それは、沿道のみなさんの応援に
自然と感謝の言葉が口に出てくること。
ありがとうございます!
がんばりまーす!!
自分でも驚くくらい、
強い声で応援にこたえていく。
笑顔で、感謝を伝えられること。
これは本当に良かったな。
37km地点。
再び、4時間半のぺーサーが
追い抜きをかけていく。
大丈夫、大丈夫。
スタートロスの5分弱、
貯金があるってことだから。
今日は最後まで、前は追わない。
ヘラヘラと笑いながら、
そして、大きな声を出しながら。
40km通過で時計を見る。
4時間12分。
そのタイムが、
頭に入った瞬間のことでした。
フィニッシュ
4時間27分2秒
(+14分59秒)
ついに、この時がきてしまった。
足攣り!
右足太ももが、強烈に張っている。
大丈夫、大丈夫だ。
あと2km強で、18分も残っている。
冷静に、時間をかけて。
右足の攣った場所を伸ばしていく。
足攣りをおさめてから。
あとは、大阪ハーフの時と同じだ。
もう速く走る必要はない。
ひたすらピッチで、
前へと進んでいけばいい。
ペンギンみたいな、
走るというより早歩き。
なんだかとっても不格好だけど、
それでも、着実にゴールに迫ってる。
残り1kmとなると、
姫路城が視界に入ってきて。
応援の声がより一層、大きくなる。
歓喜と、安堵と、感謝と。
何か色んなものが混ざった、
複雑な感情が沸き上がってきて。
ヘラヘラとした笑顔に、
少し涙が浮かびそうになる。
姫路城の門をくぐり、
応援してくれた
足軽の格好の人にハイタッチ。
三の丸広場に入って、
懸命にピッチで足を進めていく。
42km地点で少し時計を見る。
大丈夫、100%大丈夫だ。
ここからは、足攣りなんか関係ない。
もう一度、ストライドを広げて
最後の195mを走っていく。
やった!やったぞ!
フィニッシュを迎える瞬間。
思わず大きな声が出て、
念願のさぶよんはん達成の時を
迎えたのでした。