大阪ハーフマラソン当日、

スタート前は快晴、ポカポカ陽気で

暖かかったんですけど。

レースが進むにつれて雲空に変わり、

段々と冷え込んできたんですよね。


吹く風も寒風となり、

スタート前とはすっかり様変わりした

中盤戦以降の気候となりました。


11~15km

5.36-5.40-5.53-5.57-6.02


足が攣る兆候が、

少しずつ感じられるようになった

10kmを越えての道のり。


ここで意識的にストライドを下げて、

ペースダウンさせることに。

出来るだけ足を節約して、

足攣りを上手く抑えたいのだけど。


すれ違いで、

大阪国際女子マラソンを走る

選手のみなさんを横目で見ながら、

自分の足との格闘に全集中。


12kmくらいまでは、

上手くいったんですけどね。

そうは物事、甘くない。


ストライドを縮めて、

足を使わなくなったことで、

足がどんどん冷えてきて。

しかも、気候も一気に冷え込んで、

更に足の冷えが増していく。


うわー、

攣りかかってる足に冷え。

これは相当、

厳しい状況になってしまった。


最難関と考えていた第4関門は、

序盤のリードもあり問題なくクリア。

この先の給水は大混雑だったけど、

一度止まってしっかり取って。

ここから更にストライドを狭めて、

ほぼ早足の状態でピッチで頑張る。


14km地点過ぎ。

第5関門の手前で、

ついにその時がきてしまいました。


足攣り。


ただ、この時点では、

時折、足を伸ばす動作を入れながら、

ジョグペースでは進めてました。


残り2分!

という声がとんだ瞬間に、

14.9km地点、第5関門を通過。

うはー、たった2分か。

思いの外、貯金が減ってしまってる。

かなり雲行きが怪しくなってきた。


16km~

6.02-6.13-6.47-6.14-6.17

-7.08 ※ゴールまで


キロ6分台まで落ちると

凄まじい数のランナーさんに

追い抜かれていきました。

さすがに強者揃いの大阪ハーフ。

とりあえず邪魔にならないように、

道路の端側を通って進んでいく。


長居に向かって南下がはじまると

更に冷たい風で足が冷えていく。

歩行並のストライドで誤魔化しながら、

懸命にピッチを上げて粘るしかない。



18km地点

これまでの足攣りとは違う、

左の膝からふくらはぎ上部にかけて

強烈な強ばりが襲いかかる。


いたたたた。

足が動かさない状態になって、

道路の端で懸命の応急処置。

強ばりを和らげようと色々試すも、

なかなか足攣りはおさまってくれない。

あー、ヤバいヤバいヤバい。

焦りがどんどん増していく。


もう、ダメかもしれない。


そんな諦めの気持ちがよぎった瞬間。

フッと強ばりが解けて、

足が動かせるようになった。

いやぁ、良かったぁ。


と、いうものの。

かなりの時間、足を止めてしまい、

次の長居公園の関門は厳しいかも。

とりあえず、関門までは行こうと

少しストレッチして、再度前進開始。


長居公園まであと少しというところ。

あれあれあれ。

関門封鎖してる雰囲気には見えない。

時間ギリギリで

騒然としてるような感じでもない。


どういうことかと、

関門まで懸命に進んでいったところ。

まだ3分も残ってる!


そうなんです。

今年から制限時間が5分伸びたのは、

長居公園と陸上競技場前。

この最後の2関門のリミットが、

緩和されていたのです。


3分もあれば、

陸上競技場前の関門も突破できる。

勇気をもらって、

足を小刻みに動かして前進していく。



最後の2.5kmは本当に長かったけど。

競技場前の最終関門も2分残しで突破。

マラソンゲートをくぐって、

長居陸上競技場のトラックコースへ。


スタンドを見上げると、

大阪国際女子のランナーを待ちながら、

僕たちハーフのランナーも

温かく出迎えてくれている。


トラックを踏みしめると、

道路と違う、少し柔らかさが伝わる感触。

ああ、ここまでたどり着けて、

本当に良かった。


最後のコーナーを

感慨深く進んでいっていると。


再度、足攣り


あー、いたたたた。

最後の最後でこの仕打ちかよ。

もうゴールは目の前。

適当に処置をして足攣りが残った状態で、

もがきながら最後の直線を進んでいく。


まるで、壊れたロボットのように。



壊れたロボットが、
ゴール直後にガーミンを止めるの図。
saeさんが撮影してくださってました(^^)

本当になんとかかんとか、
完走することができましたー!


公式のネットタイムでは、
2時間2分1秒
大満足とはいえない、
大失敗ともいえない。
次こそ2時間切り、と燃えるには
ちょうど塩梅の良い結果なのかも。

そう。
2時間切りは、
これまでは出来たらいいな、という
理想の世界の数字でしたけど。
今回の結果で、
現実的な目標として認識できた、
というのが一番大きな収穫でした。

足りてるもの、
足りてないものがとっても明確。
スピードと心肺は問題なくて。


あとは終盤まで耐えられる脚力。
ちゃんと、攣らずに走りきれるよう、
またしっかりトレーニングして、
次は絶対、
2時間を切ります。


最後に、個人的なことですが。
大阪ハーフマラソンの
出場と完走にこだわってきたのは
ひとつ理由がありました。

それは、
このレースの協賛社が、
僕の父が長年勤め上げた会社であること。

レースを終えて、
雨降りの長居公園で合流した父。
元部下や、以前の同僚数名と、
長居で遭遇して、懐かしかったって。

うんうん。
そいつは良かった。