突然ですが、

みなさんは妄想癖はありますか?

 

僕は子どもの頃からずっと、

想像することが大好き。

ああだこうだと妄想して

自分のイマジネーションの世界を

楽しんでいたんですよね。

おかげで寝てる時は、

今でも必ずといってもいいほど夢を見る。

 

あー、そうそう!

なーんて、共感してくださった方に

絶対おススメしたい映画があります。

 

 

スタジオポノックさんの作品、

屋根裏のラジャー

西洋のおとぎ話のような、

王道のファンタジーアニメーション。

現実と空想の世界が交錯しながら、

現実を生きる少女と、

空想を生きる主人公の絆が

直面する困難に立ち向かっていく。

 

なんといってもですねー。

現実世界の宿主の少女との結びつきを

一度は断ち切られてしまった

想像の世界の主人公が

必死に糸を紡ぎ直し、宿主を救おうと戦う。

その宿主を思う純粋な心と行動が、

ただひたすらに胸を打ちます。

 

 

その他にも、

伏線で描いていた過去の物語も

後半によい味を出しておりまして。

もうひとつの現実と空想の絆が

時を超えて再び紡がれる。

 

いやー、泣いた。

泣きました。

もう顔が涙だらけで

グシャグシャになっちゃうほど。

 

ところが、

動員状況は全く芳しくない様子。

既に映画館からは引き上げムードが漂う。

「スタジオポノック」作という

制作会社の知名度の低さが、

客足を遠のかせているのかな。

 

この作品が

「スタジオジブリ」作であれば

こんな状況にはならなかったかも、って。

もしそうだとしたら、

そんなのって、すごく悲しい。

 

 

思えば、

スタジオポノックさんの初めての作品

「メアリと魔女の花」

とっても良い作品だったのだけど。

ジブリのパクリなどと、

散々な酷評を受けていたんだったな。

 

「何を言ったか」でなく

「誰が言ったか」が重視される窮屈な現代。

インフルエンサー、なんて存在が

まさにその象徴だったりする。

 

でも、

「誰が言ったか」「誰が作ったか」よりも

「何を言ったか」「何を作ったか」こそ、

物事の真理・真実だと思うんだけど。