ある調査によりますと、

おっさんと認識する年齢の平均は、

42.9歳というデータがあるのだとか。


神戸マラソン完走直後、

めでたくその壁を突破いたしまして。

四捨五入法だと

あと2年でアラフィフじゃん。

時の流れるのは早いですね、ほんと!


閑話休題。

今日は神戸マラソンレポート

後半戦に入っていきます。



30キロの壁

マラソンを走る前に、

ネットの記事を読み漁っていた時に

何度となく見た言葉。

そこにこんな注釈がありました。


初心者の方は、

20~25キロで壁が出現することがあります



はじまりは、
左足の太もも裏からお尻にかけて。
ピキピキピキ
と、明らかに攣りはじめた兆候。
続いて右足の太もも裏。
それと同時に身体も重くなってくる。

ああ、いよいよ来たんだ。
というやつが。


これまで流れてきた1キロと全然違う。
ひたすら重苦しい、
絞り出すような1キロの足取り。
それを嘲笑うかのように
強い逆風が吹き抜けて、
僅かでも進もうとするベクトルを弱めてくる。

28キロ地点。
ゴールまで、まだ1/3も残ってる。
本当に僕は
ゴールまでたどり着けるんだろうか。



もはや登り坂は走ることを諦め、
歩いて進むことに自分ルールを設定。
登り坂で走るとあっという間に、
太もも裏が攣ってしまいそうなので。

また給水ポイントでも歩き。
出来るだけ、もも裏を伸ばすように
ストレッチしながら給水・給食を済ませる。

もも裏をかばいながら走ってるせいか。
ついに弱点の右膝の痛みが出始めました。
こうなると、下りは呼吸は楽だけど
膝の痛みがひたすらに辛い。
普段の練習なら、
ここいらで終わりにするだろうな。

でも、今日だけは。
なにがなんでもゴールまでたどり着く。
もはや気持ちだけで進んでる状態。

ノエビアスタジアム神戸。
umie。

行きなれた施設が目に飛び込んでくる。
でも、もうスマホを取り出して
写真を撮る余裕すらない。
なんせ写真が明石海峡大橋以降、
一切撮れなかったのです。
文字文字くんな記事になってるのをご容赦ください。



神戸マラソン最大の難所、
浜手バイパスの急坂登り
本当は走って登りたかったけど。
そんな事をしたら
両足の太ももが許してくれなさそうだ。

ああ、颯爽と走って登ってる
ランナーさんがちらほらいる。
めっちゃカッコいいやんか。
次、出たときは絶対やってやるかんな。

ポートアイランド手前で40km通過。
1キロ、また1キロ。
とほうもなく時間のかかる
カウントダウンも、いよいよフィナーレ。

もはやランニングフォームは
あちこちかばってグチャグチャに。
ノロノロ運転なのに、息はゼーハー。
41km、そして最後の直線に入って42km。
ゴールはもう見えている。
が。

195mってこんなに長いの?

魔物の世界は、距離の尺度も狂わせる。
自分にとって長い長い
195mを駆け抜けた瞬間にあったのは、
「やっと終わった」
という解放感だったのでありました。



ゴール後、完走メダルをもらって、
ようやく嬉しさが込み上げてくる。
めっちゃ立派なメダル!
首からかけてニヤニヤする。


本当に、様々な経験があった
初めてのマラソンでした。

スタート前のやらかしに始まり。
たくさんの応援を受けて楽しかった。
色んなコスプレランナーがいて面白かった。
目の前で見たケニア人選手は凄かった。
途中まで作戦通りの走りで嬉しかった。
「壁」は想像したより遥かに大きかった。
逆風にあおられて辛かった。
足が半分攣ったまま走るのは苦しかった。
5時間を5分越えてしまったのが悔しかった。


そして、
またマラソンを
走りたいと思った

次は、来年3月。
びわ湖マラソンへ向けて。
また一つ一つ、頑張っていこうと思います。