前回までのあらすじ

友人の双子誕生を祝して、

比良山系縦走に挑むおっさんず。


六甲山・摩耶山と比べて

岩登りや急坂など

難易度が格段に上がる登山ルート。

脚力体力を使ってようやくたどり着いた

武奈ヶ岳山頂から見たものは、



霧で眺望ゼロー。
いつぞやの六甲山頂で見た光景
そのまんまでありました。

それではつづき。
いってみよー!

10時37

武奈ヶ岳山頂は標高1214m。
これまでの登山に比べると、
脚力体力の消耗は半端ない。
ここは回復せねば、ってことで
昼食ターイム




共通してるのは
・手でつかまず袋のままで食べられる
・カロリーがめっちゃ高い

ドーナツなんか、カロリー高過ぎで
普段は絶対食べないんだけどな。
消費したカロリーを補給、補給。
お腹に詰め込んで、いざ縦走に挑む!
 


11時50分


この時はまだ、縦走の恐ろしさを
全く理解しておりませんでした。
ルートを見て約3時間。
まぁ既に結構高いところまで登ってきてるし、
あとは
ハイキングみたいにルンルンって感じかな。



早速、
なにやらルートが怪しげだなぁ。
隠し通路みたいやん。


結構、道があるようでないようで。
以前登った六甲山と比べて、
道が整備されておらず自然剥き出しって感じ。
足場の石やら土やらがグラつきまくるので、
その度に踏ん張って体力を消費する。
これが本当の山との戦いなのか。


12時28分


ひとつめのチェックポイント、
南比良峠を通過。
と、ここで不思議な物体を発見。


あれはなんだ!
と疲れを忘れ駆け寄るおっさんず。
どうやらカエルの卵のようです。
遠目で見た時はウサギかと思った。
そんなのいるわけねーだろ。


12時40分


もはや崖やん。
ロッククライミングするがごとく、
約20メートルほどをへばりついてよじ登る。
ここまで登ってきてのこの難関は辛すぎる。
足に疲労が溜まってきているのが、
自分でもよく分かる。


12時46分


ふたつめのチェックポイント、
荒川峠を通過。
ここからはまた、
鳥谷山に向かって登っていく。
もはや、おっさんず二人とも余裕なく無言。
写真を撮る余裕もなかったらしい。
なんせ次の鳥谷山まで
一切写真フォルダに写真がない。


13時12分


鳥谷山に到着。
ここでようやく眺望が開け、
目指している琵琶湖バレイ、
打見山の山頂の場所が見えてきた。


あ、あれだ!
と指差すと同時に視界に飛び込んできたこと。
あと2つ山を越えなアカンの?

そうなんです。
ここからは葛川越まで下り、
比良岳まで登り。
更に木戸峠まで下って、
打見山まで登る。




ジェットコースターって、
上がった分の高さだけ
落ちなきゃいけないじゃないですか。
(すみません、妙な例え。
大の落ちもの嫌いなんです)

それと逆の要領で、
下った分だけまた登らなきゃいけない。
ずんずん下っていけばいくほど、
登る距離が増えていくことになる。
先が見えない下り坂。
どんどん精神的にすり減っていく。
ここからはまさに、気力の勝負。


13時27分


ようやく下げ止まって葛川越に到着。
当然、下った分だけ頑張らなアカンですので。


こっからは登りでーす。
雨も止み、日差しが届くようになり。
体感気温が上がってきていて、
また滝のような汗が吹き出る。
水分、塩分補給しながら頑張る頑張る。


13時41分


登りきったところにある比良岳。
ここからはまた上下逆転しますので。


あああ。
また下っていくんかーい。
縦走の恐ろしさをまざまざと知る。
早く下げ止まって欲しい、という願いむなしく
ひたすら続いていく下り道。



14時2分


ようやく下げ止まって木戸峠。
これが最後。
あとは
琵琶湖バレイ・打見山に向かって登るだけ!


と。
ちょっと進んだところで先に光が見える。
なんだなんだ?


あ!
琵琶湖バレイの施設じゃない?
スキーの板洗うとこ。
ということはまさか!?


琵琶湖バレイだー!
着いた着いた。
やっと着いた!
とんでもない急坂を前にしながらも
テンションが上がりまくるおっさんず。
あそこまで走って競走しようぜ。
なんて軽口叩きながら登っていく。

のだけど。


んなアホな。
最初に見えてた坂をカーブすると、
更に急角度の坂が登場。
なんか、もはや壁やん。あれ。


まぁ、
よくよく考えたら当たり前なんですよね。
ここは琵琶湖バレイというスキー場
我々はスキー場のコースを下から
歩いて登っていっている訳で。
スキーの爽快な下りとは全く逆の
泥臭い汗の牛歩戦術で登っていきます。



スキーコースを登り終えても続く登り坂。
でも、山頂はもうまもなくです。

14時25分


ついにたどり着いた、
打見山頂!
苦しい戦いを乗りきった僕たちを迎えるのは
癒しの絶景なのでありました。
ちょっとだけチラ見せして…


つづく!