余命10年、という映画を観ました。



小松菜奈が演じる、20歳の大学生が主人公。
余命10年と告げられた彼女は、
生きることに執着する事柄を避けるため、
恋せず生きていくことを心に決める。
しかし、ふとしたきっかけで巡りあった男性に
次第に心を惹かれゆくなかで、
生きることへの執着が芽生え、葛藤する。

映画の題名が示す通りのストーリー。
ただ、後半に主人公が家族へ呟いた
「どっちがかわいそうか分からないよね」
というセリフに、涙が止まりませんでした。

病気と戦ってる彼女はもちろん、
葛藤しながら一生懸命生きている。
それと同じく、彼女を支える家族も、
一生懸命生きている。
なんとか病気から助け出したい。
なんとか治療法を見つけ出してあげたい。

でも、その一生懸命は報われない、
余命10年という現実。
そのやるせなさが胸を打ちました。

鑑賞を終えて、ひとしきり泣いて。
ふと、
今の自分はどうなんだろう?
と頭を巡らせました。

仕事も趣味も全力でやってきた。

それは昔からずっと変わっていないけど。


走ることをはじめたこと。

足の筋肉が一生懸命動いてる。

心臓も肺も、一生懸命動いている。


そして、頭の中も。

どうやったら、

感情や経験を伝えられるだろう。

どうやったら、

面白く感じてもらえるだろう。

ブログは日々楽しく書いているんだけど、

一生懸命考え、言葉を紡いでる。


日々、精一杯生きている。

そして、多くの人と価値観を共有できている。

そう思えたことが、とても嬉しかった。



ふと時計を見やると、

3月11日、14時46分。

多くの一生懸命が報われなかった、

あの日とおなじ、金曜日。


黙祷を捧げながら、

一生懸命が報われることに

心からの感謝を。