そりを買ったのに…
1月上旬の寒波襲来時に近畿中部でも15cmの積雪予報がありました。家の目のまえにあるなだらかな斜面が雪で覆われる光景を思い浮かべて、そりを買っておこうと思い立ちました。さっそくAmazonで昨年10月ごろに芝すべり用にとチェックしてウィッシュリストに入れていた839円のソリをポチろうとすると、ベストシーズンだからでしょうか1,282円に値上げされていました。
しかも発送が2~3日。これでは間に合わないため近所のホームセンターをまわったところコーナンで見つけることができました。2人乗りできる大サイズで1,200円程度と価格も通販と遜色ないので購入してひっそりと車に積み込んでおきました。
いざ、予報当日の朝。見事に晴れて雪なんてどこにも見当たりません。むなしく車に積まれたソリをみて今年もどこか雪遊びに連れて行ってあげようと思いました。
スキー場選び
関西圏で手軽にアクセスできるスキー場と言ってすぐに思い浮かぶのは六甲山です。昨年雪遊びデビューで連れて行ったのもそこです。
人工雪のせいかふわふわの雪には程遠く、雪遊び場は踏み固めれられてガチガチに固まって雪だるまを作るのも難しい状態でした。今回はもっと自然な雪を見せてあげたくて遠出を決意。ノーマルタイヤの車でアクセスできて子供用のあそび場が充実しているスキー場を探してまず白羽の矢が立ったのは「グランスノー奥伊吹」です。
キッズパークの充実度では最高に思えましたが、地理的にノーマルタイヤだけでのアクセスには若干不安が残ります。
続いて候補にあがったのが「びわ湖バレイ」です。びわ湖の西、標高1,173メートルの蓬莱山の山頂に位置するここは、ふもとの駐車場に車を停めて、ロープウェイで一気に山の上に行くシステムなので事前に現地の情報や天気予報をチェックしておけばノーマルタイヤだけでもなんとかなりそうです。
今回はスノーウェアを購入
昨年の六甲山スノーパークも思ったのですが、スノーウェアのレンタルは意外と高額です。今回のびわ湖バレイでも子供用のウェア上下が3,500円、スノーブーツが2,000円です。前回、メルカリなどで中古のスノーウェアを買っておいたほうがよかったと感じていたことを思い出し、さっそくチェックしてみましたがある程度ちゃんとした製品はそれなりにお高い価格設定でした。それならば新品をとセールが始まっているスポーツ用品店に行ったもののウェア上下セットで14,000円台とこれまたお高い。結局嫁さんがAmazonでセール品を見つけてきてくれました。定価13,800円の日本メーカーの上下セットが5,999円でした。
この製品は成長にあわせてサイズ調整が可能で、130サイズを選んだ場合の対応身長は115cm~130cmです。現在113cmの息子くんでもなんとか着れそうそうです。
スノーブーツや手袋も勢いでポチポチとクリックして購入しました
絶好の天候に恵まれて
当日の天気予報は晴れ、予想気温も高くアクセスに問題なさそうです。朝6:30に家を出発して途中のコンビニで朝ごはんをゲット。車中で朝ごはんを食べながら現地に向かいます。日曜の朝ということで特に渋滞もなく8時20分ごろに駐車場に到着。ロープウエイ駅に近い駐車場から順番に埋まっていましたが、徒歩で行ける範囲のところになんとか停めることができました。もう少し遅いと無料のシャトルバスを使う遠い駐車場になっていたと思います。
奥に見える茶色い建物がロープウェイ駅です。息子くんもスノーウェアを完全装着。2サイズ大きいウェアですが、調節すれば全く問題ありませんでした。
雪遊びスノーランドで遊ぶだけであればばロープウェイの往復チケットだけで利用可能ですが、大人3,500円、未就学児1,000円とそれなりの値段です。
8:30過ぎの段階でチケット売り場(写真左)、ロープウェイの乗車待ち行列(写真右)はこんな感じでした。ロープウェイは大型で大人数を一度に運ぶことができるため3回目ぐらいには乗ることができました。
あっという間に到着。ロープウェイの車窓から見えたびわ湖に広がる雲海が素晴らしかったので、テラスに向かいます。
絶景です
純白の世界
さて、お待ちかねのあそび場に到着です。息子くんそりには見向きもせず、雪を掘り起こして積みあがっていたエリアに直行。
しっかり雪が積もったスキー場なら当たり前なのかもしれませんが、土や泥や石、草などの不純物が一切ありません!どこを見ても真っ白。純白の世界です。
六甲山のように雪投げも禁止されていなかったので、息子くんのリクエストに応えて雪合戦をしてみますが、うっかり息子くんの頭に当ててしまい大泣きされて終了です。「パパは持ってきたおやつ禁止」の刑の判決を受け、結局帰るまで刑期が終わりませんでした。
そり滑りのエリアもゆったりしていて余裕があります。
そり滑り専用のベルトに乗って登れるので疲れ知らずです。雪遊びに夢中でそり滑りには乗り気でない息子くんを無理やり誘います。
1回だけ滑ってまた雪遊びエリアに戻っていきました。
当日の山頂気温は0度とのことでしたが無風に近く、太陽が出ていると照り返しもあって全く寒くありませんでした。というか暑いくらいでした。
雪遊びグッズは無料貸し出しとあったのでそりを貸し出しているカウンターに聞きに行くと、外にあるグレーの箱に入ってとのこと。すでに箱は空に近く小さなスコップとスノーボールを作る遊具をかろうじて手に入れることができました。
そり滑りエリアの下で雪だるまをつくったりして遊ぶことができますが、このあたりの雪は完全に踏み固められていてガチガチでプラスチックのスコップ程度では歯が立ちません。残念ながらフワフワの雪はこのあたりにはありません。
あとでわかったのですが、リフト乗り場に向かうあたりの人があまり通らないあたりにはフワフワの雪が残っていました。雪遊びメインであればそちらをおすすめします。
嫁さんはジップラインのアクティビティを申し込んで出かけていきました。
息子くんは雪の小山で遊ぶのに夢中。残された私は一人でそり滑りしてみたり、オラフを作るのに挑戦してみたりとそれぞれに楽しみを見つけます。とにかく雪が固まっているので一から雪を固めて作るよりも欲しい形に近い雪の塊をそりに乗せて持ってきて、氷の彫刻のように削って仕上げるのがいいことに気づきました。苦労の甲斐あって通りがかりの子供が「オラフだ!」と言ってくれる程度には形づくれたのですが、肝心の鼻や目玉、口、手などに使えそうなものがありません。枝や小石ぐらいならあるかなと思ってうろついてみますが、雪以外なにもないと言っていいぐらいに完全に雪に覆いつくされていました。次は人参と小枝を持ってくると心に誓いました。
ジップラインアドベンチャーが楽しい
1時間ほどして、ジップラインアドベンチャーから帰ってきた嫁さんが興奮気味に「最高やった。もう一回やりたいくらい」と話してくれました。聞くと今日は絶好のコンディションとのこと。高いロープウェイ代金を払ってせっかく来ているのでこんな時しかできないとばかり私も午後の部に申し込みました。代金は2,500円です。
レストラン「エキナカキッチン」で昼食を終えたころにちょうど集合時間となりました。簡単な説明を受け、ハーネスを装着してもらいリフトで向かいます。計6か所あるジップラインのうち、冬場は最後の6ステージ目のみ体験できるのだそうです。
リフトに乗るとスキー場の全貌が見えてきます。スキー、スノボも楽しそうですね。息子くんがもう少し大きくなったらスキー教室などを体験させてあげるのもいいかもしれないと思いました。
リフトに乗っている時ややジップライン滑降中のスマホやカメラの使用は禁止されていましたが、それ以外の場所での撮影は自由でした。
スタッフに写真を撮ってもらいます。このあたりの雪はフワフワです。
嫁さんの言った通り最高のコンディションです。
画面右の木のステージからワイヤーにぶら下がって滑降していきます。
高所も絶叫系も苦手な私ですが、これは爽快さが勝りました。やってよかったです。
スタッフも親切で途中、新雪の上に大の字でバフっと倒れて手足をバタバタさせるといったこともリクエストに応じてさせてもらっていて映えそうな動画を録ってくれてAirDropで渡してくれていました。
早めに帰って正解
雪遊びエリアに戻ると「パパが帰ってきたらもう一回そり滑りをして帰るという公約が成立していました」というのも、帰りのロープウェイや駐車場の混雑がエグいことになるので早めに帰るのがおすすめとジップラインのスタッフさんから嫁さんが聞かされていたからです。
結局14:45ごろのロープウェイに待つことなく乗車できスムースに下山できました。おかげで、心地よい疲労感とともに余裕を持って帰ることができました。
幼児連れびわ湖バレイまとめ
今回雪遊びエリアだけを利用してよかった点、気づいた点をまとめます。
- 車でラクラクアクセス。安心、安全。
- ロープウェイを降りてすぐが遊び場。レストラン、トイレ、屋内休憩スペースもすぐ近くにありすべてここで完結。
- フワフワの雪は遊び場エリア以外を探そう
- そり滑りを楽しみたいなら持参しよう(レンタルは60分500円、時間延長不可で超える場合は一旦返却して再貸出し手続きが必要)
- 無料雪遊びグッズも数に限りあり。朝一番に行けないなら持っていこう
- レストランは混んでいるしそこそこ高い。おにぎりなど持参して無料休憩スペースで食べるのもあり
- 混雑を避けるなら15時ごろをめどに下山するのがおすすめ