集合時間は受験番号ごとにwebで指定された時間。
さすがに皆スーツ姿である。集合場所から3名ずつくらいで呼ばれ、面接会場の控室に進む形式である。
おっさんにとって面接は楽勝だぜ、とか思っていたので心に余裕があるせいか、退屈であり、時間がやたら長く感じる。
面接会場の控室に移動したら先に呼ばれた人たちがまだいらっしゃった。結構時間かかるんだな、とか暇を持て余していた。
で、いよいよ呼ばれる。これは一人ずつ。
入室するまでは余裕をかましていたが、室内に入ると急に汗が噴き出してきた。
どちらかといえば雑談とかは得意だ。が、面接を受ける立場って何年ぶりだろう?急にテンパってきた。
まずは緊張をほぐすためだろう、「志望動機」を聞かれた。
これを私は物語風に語りだした。テンパっていたんだろう。少し喋ったところで「簡潔に」と言われて我を取り戻した。
志望動機なんて事前に出しているんだからそんなに喋ってどうするよ、と自己反省しながら簡潔に答え、問われた質問に答えていく。しかし汗は止まらない。
いや、大したことは聞かれなかった。その事が「落とすための面接では?」という疑念を生んだ。また、テストの出来を確認された。正直、相手は点数を知っているはずだ。あまり勉強はしていなかったのは確かなのでそのようには答えたが、この質問が出たところで「ああ、駄目だ」とも思った。「けっ!もっとちゃんと勉強してから受験しろや」と言われた気がしたためだ。それだけ出来が悪かったのだろうか、と勝手に思い込んでしまった。
更に最初の「簡潔に」で、おそらく心証は悪いだろうし。最後に「教授、何かありますか?」と面接官の一人が「簡潔に」と初めにおっしゃった方(おそらく教授)に確認したら「ないです」と。「では以上です。お疲れ様でした」といった旨で面接は終了。
帰り道、どっと疲れた。家族ラインに「通る気がしない…」と送って、自己反省会をしながら、暗い気持ちで家路に。帰り着くと眠りに落ちた。