10:00、ネットでの合格発表である。
普通なら時間になれば我先にとドキドキしながら発表を見るのだろう。が、受けた限りは結果はダメだろう。一年浪人する覚悟で勉強を始めたところである。
ワンチャンあるとすれば志望動機と当日どれだけ点数が取れたかだろうけど、ちゃんと面接対策しておくんだったな、とか先に立たない後悔をしながら家のリビングでリモートワークを続けていた。
仕事が一段落着いたところで、どうせ結果は変わらないんだ。結果をしっかり受け止めて来年に向けて切り替えよう、と大学のWebページを見る。新しいトピックとして合格発表へのリンクがあった。クリック。高校生の推薦、編入、それと私の受験したもの、その3種類の結果がそれぞれ別のPDFとして扱われていた。
初めにクリックして開くと、やはり番号がない。
が。あれ?受験番号の体系が違わない?よく見ると高校生の推薦の結果を開いていた。おっさんがやってもかわいくないが、てへ、うっかりさんである。
今度は間違いなく対象のPDFを選んで、えいっと。
ああ、受験番号、この体系だわ。受験番号は下の桁2つで区別できるので覚えていた。ええと、え?え?え!見慣れた番号がある!?
恥ずかしい話、見間違いでは?と思い、一度閉じて開きなおした。やはり番号はそこにあった。
すぐ近くに居た家内に「合格してる」と少し興奮気味に伝えたところ、なんとなく疑いの眼を向けてきたように見えたのは、きっと気のせいだろう。
興奮冷めやらぬ中、高校の時の友達2人、中学の時の友達1人、昔の会社の先輩1名、昔の仕事仲間今の飲み友達1名、昔の会社の同期のグループには春から夜間の大学に通うことを送った。
ただ、どうも合格が現実のこととして受け入れられていない。あの後3回ほど番号の有無を見直してしまった。まあ、本当に合格していたら合格通知書なども届くだろうと思い、そんなに深く考えないことにしたが、もしかして「あれは間違い」とか訂正する羽目になったりしないよな?とか思うくらい実感がなかった。